全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

トヨタ二次下請け企業労働者の労災認定裁判高裁逆転勝利『確定』しました

2017年03月10日 10時28分50秒 | トヨタ自動車


ご支援ありがとうございました
 トヨタ直系の二次下請け会社(テー・エス・シー)の労働者が過労死したのは労働災害であるとして、認定を求めた判決が名古屋高等裁判所であり、一審での判決を破棄し、半田労基署の不支給決定を取り消し労働災害と認めるよう決定が2月23日出されていましたが、3月9日厚生労働省は最高裁に上告しないことを決定したことで、労働災害として認定が確定しました。

 彼は100時間近い残業と東日本大震災後のトヨタの変則カレンダー(休日の土日から木金への変更)によって生活をズタズタにされ、過労に陥り心臓疾患で急死しました。ところが労災認定を求めた名古屋地裁は「残業は85時間で労災認定基準に達していない」との冷酷な一言で遺族の請求を棄却したため、遺族が名古屋高裁に控訴していました。
今回の判決は、現在国会で検討されている残業時間上限100時間とする政府案を根本的に覆すものです。あってはならない「過労死」を国が容認することになれば、1昨年に制定された「過労死防止等対策法」が絵に描いた餅になりかねません。
 「企業栄えて、民(労働者)滅ぶ」そんな社会は根本的に間違っていると思います。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トヨタ二次下請け企業労働者... | トップ | (株)デンソーと春季団体交渉 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
トヨタも見習え (外野席)
2017-04-13 08:54:06
 大手広告企業電通が過労死でなくなった高橋さんの母親と弁護士を社内に招いて、過労死等の防止に向けて研修会を開催したニュースが流れました。
 聞くところによると、トヨタ自動車でもこれまで過労死裁判が3例以上に上って労災として認定されているそうです。増えることはあっても減らない過労死防止にトヨタは電通に見習うべきです。
 「労災認定は国が決めるもので、会社には責任がない」などと繰り返すようでは改めて経営者の姿勢を疑わざるを得ません。
 今も裁判で争っているトヨタ社員の過労死裁判で終わりにしたいですね。
返信する
会社 (豊田市民)
2017-11-20 00:24:11
裁判に勝ったとしてそれはそれで良かったと思います。亡くなった人は帰ってこないと思うと虚しい気持ちになります。自分だけかも知れませんが、過労死、自殺を防ぐことを会社の人間が考える事が今後必要だと思います。人の気持ちは分からないけれど気がつく人が悩んでいる人にかわり言葉にして言う人間を育てる自動車会社になってください。こんな綺麗事無駄かもしませんが今の現状を思うと過労死や自殺など 誰もがなる可能性はあるかと思います。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

トヨタ自動車」カテゴリの最新記事