キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

ルーブルで最も美しい女性

2011年07月01日 | Weblog
あこがれていたルーブル美術館に行くことができた。
絵画に詳しくはないけど、やっぱりミーハーなんだなと自分でも思う。

さて、下の写真は一番印象に残った作品。

これほど、親子の愛を感じた聖母子像はない。

それと、この作品。

何かの神話がもとになっているのだろうが、それを知らなくても涙が出そうになるくらい心を打たれる。

そして、楽しみにしていた作品の一つ、『サモトラケのニケ』







特に好きなのは↑のアングル。
女性の像だけど、男性的なかっこよさもあって、展示の仕方も相まって神々しい。

それに比べて『ミロのビーナス』や『モナリザ』は、本などで見る写真以上の感動はなかった。
まず、あまりにも人だかりが多過ぎて作品に近づけない。
そして観客の多くが、なんとしてでもその作品を写真に収めようと、豆粒みたいなモナリザを必死に撮っていたりする。
その豆粒を撮る心意は?


この二つの作品に関してだけは、例外として写真撮影を禁止にしてはどうだろう。
すると、観客に残るこの作品たちの印象もずいぶん違ってくるのではないかと思う。


最後に、ルーブル美術館で最も美しい女性は誰だろうかと考えた。
美しい女性は、それこそ星の数ほど描かれている。
しかし、昔の西洋の文化として、女性の魅力はそのふくよかな肉体、言い換えればぽっちゃり体系が美しいという認識があるので(昔の日本人がおたふく顔を美しいと認識していたのと同じようなもの?)、なかなかこれという女性が見つからない。
そればかりではなく、例え美しい女性が描かれていても、どうもそこに登場人物としての弱さを感じてしまう。
ありがちなのは、神話の世界で強くてかっこいい若者に助けられる女性だとか。

そんな中、心から美しいと思った女性が下の作品。


この絵はローマ建国直後の物語を描いたもの。
当時ローマには男性の比率が大きかったため、ローマ建国に父ロムロスは隣国の女性を大量にさらってローマの男性と無理やり結婚させた。
それに怒った隣国の男性たちがローマに攻め入り、血みどろの戦いをしているとき、さらわれた女性たちが間に入り、戦いをやめさせたという。
女性たちは無理やりとは言え、結婚をした夫や生まれた子供に愛情を持ち、また生まれ故郷である隣国への愛もあり、両者が戦うことに耐えられなかったのだ。
この絵の真ん中で両手を広げて、身を挺して戦いを止めようとしているのがロムロスの妻。
右の男性がロムロスだそうだ。
ううむ、守るもののために戦う女性は美しい、と思った。

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