キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

ヴェネツィア(中)

2008年07月13日 | Weblog
2007年07月11日23:24

刺激を求めてヴェネツィアを訪れると、正直1日で飽きるかもしれない。
確かにサン・マルコ寺院は壮大だし、運河の町も新鮮で、わくわくさせる町並みはいいなぁと思う。
でも、この町はどこか作り物っぽくて、人々の生活のにおいが感じ取りにくくて、一日島を歩けばそろそろ退屈になった。

でも、この町で恋をしたらすごいことになるなと思う。
一日あれば一通り歩けてしまえる閉ざされた島という空間。
島の隅から隅まで超がつくほどおとぎ話のようなロマンチックな町並み。
かなり難易度の高い迷路を作り上げている無数の運河と細い路地。
ついつい見入ってしまう美男、美女ばかりのイタリア人。
歴史的町並みとともに眺める海。
そんなにロマンチックに敏感じゃない僕でも、これはやばい!と思うくらい、ここは恋するためにある町だと思った。
ここは、恋人と来るとその旅の意味がぜんぜん違うものになる町だと思った。


学生時代にバックパッカーのような旅行をしているとき、ここへ来たらそんなに楽しめなかったかもしれない。
あのころは、いっちょまえにこだわりがあった。
できるだけお金を使わない。
宿は一番安い宿。
飯は庶民が食べる安い食堂で。
お土産は極力買わない。
などなどいろんな縛りを持っていた。
でも、今のようにその町を1日や2日しか見れないという状況では、そんなこだわりも消えた。
多少お金がかかってもやりたいことをやって、食べたいものは食べて、ほしい物は買う。
つまり、まんまといい観光客になっているわけだ。
少し前の自分がみたらがっかりするだろうな。
でも、縛りがなくなるとこれまで自戒していた土産屋へ入ることが楽しくなった。
これまで理解できなかったショッピング中心のおば様方の旅行の心理がわかる気がする。
それもさみしい1人観光を紛らわせているという感もあるけれど。

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