キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

ちいさなバスケットボール物語4

2009年06月25日 | Weblog
約3ヶ月続けられてきた現場でのバスケットボールチームの解散試合が昨日行われた。
解散の理由は、人数不足から。
プロジェクトも終わりに近づき、人がどんどん減っている。

試合は、暑さと高い湿度のせいで今までにないくらいばてばて。
2セット目の最初に足がつって、途中休憩。
その後復帰したが、試合の最後はもうほとんど走れないくらい。
こんなことは、初めてだった。
それでも接戦の末に勝てた。
汗なのか涙なのかわからないけど、顔がぐちゃぐちゃ。
みんなそう。

その後の、打ち上げでもこれまでの3ヶ月間に話題が集中した。

当初、キャプテンの口から週3回の練習だと宣言されたとき、メンバーの多くがやりすぎだと思った。
週2回でいいんじゃないか。
そう、キャプテンに進言したが、あえなく却下された。
この強権と強引さが、このキャプテンの特徴だった。
それでも、メンバーは練習にずっと参加し続けた。
フィリピン人相手にずっと勝てない時期もあったが、試合に負けた直後、キャプテンはぐったりしているメンバーを尻目にさっさとフィリピン人に次の試合の申し込みをしていた。

もし、この強引なキャプテンがいなければ、もっと早くにこのチームは解散していたと思う。
いや、そもそもこのチーム自体が存在していなかったかも。

別に、バスケがうまい人ではない。
スポーツが出来るわけでも、体力があるわけでもない。
にも関わらず、ここまで人を強引に引っ張っていく、そして人がなんだかんだでもちゃんとついてくるっていうのは、大きなその人の能力なんだなと思うようになった。
彼は、北斗の拳を引用して自分は『聖帝サウザー』だと言っているけど、妙に言い当てているようで面白い。

日本でバスケをするっていう機会は、陸上部の合間に遊びでやったくらいで、卒業してからは全くなかった。
帰国しても、これまで同様の生活をしていたら、やっぱりバスケをすることなんてなかなかないだろう。
いま、日本に帰ったらこのチームで会社のバスケ部に試合を挑もうという話がある。
そんなふうに、気軽に楽しく(また強引に理由もなく)集まれるバスケットボールチームとして、日本でも出来ればいいなと思う。

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