オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

クスノキ

2009年04月11日 | 環境
前日紹介した『備前堀』ですが、カラー編でエコの観点から



手前に見えるのは柳で、奥に見えるのはクスノキです。
常緑樹のはずですが、やや黄色く見えるのは、
丁度新しい葉と入れ替わる時期のためです。
芽立ちが美しい木ともいわれ、
古い葉はこれから葉を落とすため黄色や赤みを帯びています。

皆さんご存知でしょうか?
このクスノキから樟脳(ショウノウ)を造っていた事を。

クスノキの枝や葉には独特の匂いがあります。
この成分は「カンファー」といわれ、
防虫剤や防腐剤としてなじみの樟脳の匂いです。
この樟脳の作り方ですが、
クスノキの幹・根・枝などのチップを水蒸気で蒸します。
発生した蒸気を冷やすとできる細かい結晶が『天然樟脳』です。

かつては、 『セルロイド』の原料としても使われていて、
明治時代には最盛期となり日本は世界最大の樟脳生産国でもあったんです。
その後、合成樟脳やプラスチックが出まわり、
戦後には衰退の道をたどりはじめました。

今では日本でただ一軒の生産者とのことです(福岡県 内野樟脳さん)

クスノキにこんな歴史があったとは、驚きませんか?
すばらしいエコな商品です(今では贅沢品となってしまいました)
身近なところでは、千波湖の道路沿いや文化センター、
公園にもよく植えられています。(木肌がゴツゴツしていてすぐ分かります)
葉をちょっともんで匂いを嗅いでみてください。


千波湖のクスノキです


5月から6月にかけて咲く花です(大きいのでなかなか気づかないのですが)

鎮守の森の主役としても大事な木です。


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