アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヒイラギ - 東浦町SKD

2019-12-03 11:38:22 | みんなの花図鑑

ヒイラギモチを投稿したので、忘れないうちに、ヒイラギもアップです。
ヒイラギモチ(シナヒイラギ)は モチノキ科なので、赤い実がなります。
一方、このヒイラギは モクセイ科なので、ネズミモチやイボタノキによく似た黒っぽい実がつきます。





ヒイラギの花は 見た目はきれいなんですが、全部白なので、いつものっぺらぼうな写真になってしまいます(T△T)





ヒイラギは雌雄異株の雌雄異花。これはたぶん雄株の雄花だと思うのですが、雌しべもはっきりしていて 雌雄はっきりしません。





さて、ヒイラギの葉ですが、↑の写真は ヒイラギの特徴ある棘付きの葉が見えてますが、上の3枚、棘がない葉のヒイラギでした。
ヒイラギの葉は 歳を取ると棘がなくなると言われてます。
冬になっても葉をつけてるヒイラギは、若くて背丈の低いうちはシカなどの餌にされてしまうので、棘をつけるように進化したのだと考えられています。






ヒイラギの原産地は 日本。昔からあったんだ。
書物の上で、ヒイラギが登場するのは「古事記」で、日本武尊が東征の折、ヒイラギの八尋矛を賜った記述が最初とされています。
栃木県の大田原市にある「片田(かたた)のヒイラギ」と呼ばれている大木は、推定で、およそ700歳。樹高11メートル以上、幹のまわりは4メートルもある(以上、Fujikura「いきものワンダーランド」Q.ヒイラギの木は大きくなると、トゲがなくなるの? より)


クロガネモチ、ヒイラギモチ - 於大公園

2019-12-03 10:52:40 | みんなの花図鑑
モチノキ科、2題。


まず、クロガネモチ。遠いところにあったので、コンデジで撮ってます。






学名:Ilex rotunda
Ilex は モチノキ属。英語で クリスマス・ホーリーというときのホーリーがモチノキのことだと思います。





種小名の rotunda は (丸屋根のある)円形建築 という英語の通り、

rotundatus 円形の
rotundifolius 円形葉の
rotundus 円形の,太った,丸味ある

など、葉の形からきているようです。




つぎは、ヒイラギモチ。


ヒイラギモチは シナヒイラギとも呼ばれ、中国原産のモチノキです。(シナヒイラギという呼び方は ヒイラギの仲間(モクセイ科)と誤解されやすいので シナヒイラギモチとか言ったほうが適当でしょう)





日本では クリスマスの飾りとしてこの時期になると店先でよく見かけます。クリスマスの飾りのモチノキだから 用途的には「クリスマスホーリー」には違いないのですが、木の種類としては チャイニーズホーリーという呼び方が適当でしょう。





学名Ilex cornuta。
Ilex はモチノキ属。

cornuta は 「角ばった」とか「角のとがった」という意味らしく、ヒイラギモチの棘のある葉の独特な形に由来しているようです。

wikiでは この木を「ヤバネヒイラギモチ」として乗せています。
そこにも書いてありますが、「クリスマスホーリーで流通していることもあるが、同属のセイヨウヒイラギ(学名I. aquifolium)が本来のクリスマスホーリーである。」(wiki)