アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

トベラ - 豊田安城自転車道

2019-12-21 16:22:37 | みんなの花図鑑

黄色い殻が割れて、中から ねっとりとした粘液に覆われた赤い種子が顔を出しています。




ねばねばした粘液さえなかったら、可愛いのですが…
学名 Pittosporum tobira で、 「属名のピットスポルムはPitta(樹脂)とSporos(種子)に由来し、これは上記のように熟した果実から粘液が付着した種子が露出するのが特徴的なことから付けられたものである」 (wiki 「トベラ」)





枝葉は切ると悪臭を発するため、節分にイワシの頭などとともに魔よけとして戸口に掲げられた。そのため扉の木と呼ばれ、これがなまってトベラとなった(学名もこれによる) (同上)




赤い色は 先だっての ツルウメモドキの実に似て、よく目立ちます。 でも トベラの実には 果肉部分がありません。それでも、この色につられて 鳥たちが食べてくれるおかげで 種子は遠くに散布されるようです。




トベラの木は 豊田安城自転車道を象徴する2本の木のひとつです。 もうひとつは シャリンバイ なのですが、両方とも 背が低く、また 上から見ると 葉が車輪状に広がっています。 意図して 葉の似た木を植えたのでしょうか?