オオツルボ(シラー・ペルビアナ)
このオオツルボと後に出て来るオオアマナはキジカクシ科の多年草です。
キジカクシ科というのは面白い名前ですけど、キジカクシの学名は Asparagus schoberioides で、アスパラガス(正確には和製アスパラガス)のことです。アスパラガスの細かい葉がキジが隠れるほどに茂る様に由来します。
このオオツルボは最近では「シラー ペルビアナ」と呼ばれています。(実は私もシラー ペルビアナがオオツルボとも言うことはこの記事をアップするまで知りませんでした)
シラー ペルビアナ は Scilla peruviana
学名’Scilla’を’シラー’と読んでこの名前があるのですが、読み方違いで’スキラ’と呼ぶこともあります。(ヤサシイエンゲイ)
属名のScilla シラーまたはスキラの名はギリシア語のスキロー(skyllo:害になる;有害)に由来すると言われています。地下茎部分が有毒であることから付けられた名前です。
種小名の peruvianaは 「「ペルーの」という意味で、スペインからイギリスに持ち帰った船の名 The Peru に因む。」(私の花図鑑 - FC2による)
花は真ん中に雌しべ、それを6個の雄しべが星形(6角形)に囲む特徴的な構成をしています。
雄しべの花糸が(ふつうは花糸と呼ぶくらい細いのですがこのオオツルボでは)雌しべの子房と同じくらい太いのです。
この花の咲き方はつぎのオオアマナとよく似ています。
とくに白花の場合は、「あれ?オオアマナ」というくらいよく似ています。
オオアマナ(オーニソガラム・ウンベラタム)
白花のオオツルボとよく似ていると思ったけれど、こうして比較してみると、やはり違いは歴然としています(´∀`)
雄しべの花糸がオオツルボのように膨らんでいません。大きいけれど 扁平です。
それから、雌しべのほうも、オオツルボはつぼ型の子房でしたが、オオアマナのほうは 6つに分室しています。
オオアマナは学名から「オーニソガラム・ウンベラタム」とよく呼ばれます。
学名:Ornithogalum umbellatum
属名の Ornithogalum は、 ギリシャ語の 「Ornithos(鳥) + gala(乳)」が語源。(「季節の花」)
種小名の umbellatumは、「 散形花序の」に由来するらしい。(語源辞典)
私は道端でこの花をはじめてみたとき時期から言って「ハナニラの豪華版」と思いました。
(ハナニラとオオアマナはよく似た花ですが、もっと大きな違いは、ひとつの花茎にたいしてハナニラがひとつの花のみなのにたいして、オオアマナは分枝して多数の花をつける点です。)
掲示板に質問したときいただいた回答の一部です
「日本で良く見られるオーニソガラムの小型種には、ウンベルタムと、近縁種でウンベルタムにそっくりなテヌイフォリウムとがあります。(中略)
確か、ウンベルタムの方は和名がオオアマナで、テヌイフォリウムの方はホソバノオオアマナだったと記憶しています。でも、とても紛らわしい事に両者の特徴を比べてみるとウンベルタムの方が葉が細くテヌイフォリウムの方がホソバと呼ばれるのに逆に葉が広くて、つい混乱してしまいどれがどれだか解らなくなりやすいです・・・。」
アマナとホソバノアマナはユリ科で名前通りに甘菜、食用になるけれど
オオアマナとホソバオオアマナはキジカクシ科で毒草。
紛らわしい名前は誰が付けたのだろう。
おまけにオオアマナ、ホソバオオアマナの区別は葉では難しい。
(以上、 gooブログ HAYASHI-NO-KO「ホソバオオアマナ(大甘菜)? 」のコメントより)
葉で区別できないと・・・
どこで区別するのだろう?
先ほど雌しべの子房が(オオツルボは一体にみえるのに対し)オオアマナの子房は6つに分室している (↑) といいましたが・・・
ホソバオオアマナは「果実の稜が2個ずつ組になっている」特徴があるようです(東京大学 日光植物園「ホソバオオアマナ」 )。
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このオオツルボと後に出て来るオオアマナはキジカクシ科の多年草です。
キジカクシ科というのは面白い名前ですけど、キジカクシの学名は Asparagus schoberioides で、アスパラガス(正確には和製アスパラガス)のことです。アスパラガスの細かい葉がキジが隠れるほどに茂る様に由来します。
このオオツルボは最近では「シラー ペルビアナ」と呼ばれています。(実は私もシラー ペルビアナがオオツルボとも言うことはこの記事をアップするまで知りませんでした)
シラー ペルビアナ は Scilla peruviana
学名’Scilla’を’シラー’と読んでこの名前があるのですが、読み方違いで’スキラ’と呼ぶこともあります。(ヤサシイエンゲイ)
属名のScilla シラーまたはスキラの名はギリシア語のスキロー(skyllo:害になる;有害)に由来すると言われています。地下茎部分が有毒であることから付けられた名前です。
種小名の peruvianaは 「「ペルーの」という意味で、スペインからイギリスに持ち帰った船の名 The Peru に因む。」(私の花図鑑 - FC2による)
花は真ん中に雌しべ、それを6個の雄しべが星形(6角形)に囲む特徴的な構成をしています。
雄しべの花糸が(ふつうは花糸と呼ぶくらい細いのですがこのオオツルボでは)雌しべの子房と同じくらい太いのです。
この花の咲き方はつぎのオオアマナとよく似ています。
とくに白花の場合は、「あれ?オオアマナ」というくらいよく似ています。
オオアマナ(オーニソガラム・ウンベラタム)
白花のオオツルボとよく似ていると思ったけれど、こうして比較してみると、やはり違いは歴然としています(´∀`)
雄しべの花糸がオオツルボのように膨らんでいません。大きいけれど 扁平です。
それから、雌しべのほうも、オオツルボはつぼ型の子房でしたが、オオアマナのほうは 6つに分室しています。
オオアマナは学名から「オーニソガラム・ウンベラタム」とよく呼ばれます。
学名:Ornithogalum umbellatum
属名の Ornithogalum は、 ギリシャ語の 「Ornithos(鳥) + gala(乳)」が語源。(「季節の花」)
種小名の umbellatumは、「 散形花序の」に由来するらしい。(語源辞典)
私は道端でこの花をはじめてみたとき時期から言って「ハナニラの豪華版」と思いました。
(ハナニラとオオアマナはよく似た花ですが、もっと大きな違いは、ひとつの花茎にたいしてハナニラがひとつの花のみなのにたいして、オオアマナは分枝して多数の花をつける点です。)
掲示板に質問したときいただいた回答の一部です
「日本で良く見られるオーニソガラムの小型種には、ウンベルタムと、近縁種でウンベルタムにそっくりなテヌイフォリウムとがあります。(中略)
確か、ウンベルタムの方は和名がオオアマナで、テヌイフォリウムの方はホソバノオオアマナだったと記憶しています。でも、とても紛らわしい事に両者の特徴を比べてみるとウンベルタムの方が葉が細くテヌイフォリウムの方がホソバと呼ばれるのに逆に葉が広くて、つい混乱してしまいどれがどれだか解らなくなりやすいです・・・。」
アマナとホソバノアマナはユリ科で名前通りに甘菜、食用になるけれど
オオアマナとホソバオオアマナはキジカクシ科で毒草。
紛らわしい名前は誰が付けたのだろう。
おまけにオオアマナ、ホソバオオアマナの区別は葉では難しい。
(以上、 gooブログ HAYASHI-NO-KO「ホソバオオアマナ(大甘菜)? 」のコメントより)
葉で区別できないと・・・
どこで区別するのだろう?
先ほど雌しべの子房が(オオツルボは一体にみえるのに対し)オオアマナの子房は6つに分室している (↑) といいましたが・・・
ホソバオオアマナは「果実の稜が2個ずつ組になっている」特徴があるようです(東京大学 日光植物園「ホソバオオアマナ」 )。
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