<ブラシのような>木の花と<煙のような>樹の花の特集です。
はじめに<ブラシのような>木の花から
ブラシノキ(カリステモン)
「ブラシノキ(学名:Callistemon speciosus)は、フトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木。」(wiki 「ブラシノキ」より)
紅いブラシの実態はたくさんの雄しべです。
属名の Callistemon (カリステモン) は「美しい雄しべ」の意で、日本でも別名として使われます。
最初は蕾から雌しべだけが伸びています・・・
その後、雌しべを覆うように雄しべが伸びて、よく見る赤いブラシのかたちになります。
海岸の岩に貼りつくフジツボのような果実。この中に刻みタバコのような種子がぎっしり入っていました。そう思うと煙管(キセル)の先のようにも見えてきます !(^^)!
ティーツリー
ティーツリーはフトモモ科コバノブラシノキ属の樹で、花も属名のとおりブラシノキに似たところがあります。
学名はMelaleuca alternifolia。
属名のMelaleucaは、古代ギリシャ語で「黒」を意味するμέλας(mélas)と「白」を意味する λευκός(leukós)から成っています。(日本メディカルハーブ協会「ティートリーの植物学と栽培」 )
メラス(黒)とレウコス(白)とで 「メラレウカ」ということのようです。
ティーツリーの花期は6月です。
「精油のティーツリー油(英: Tea tree oil、ティーツリーオイル)はこの植物の葉から抽出されたもの。精油は消毒、皮膚の問題に用いられ、スキンケア用品に配合されることもある。皮膚刺激性のあるシネオールの少ないものが医療用に推奨されている。」(Wikipedia「ティーツリー」)
クロバイ
白いブラシのような樹に咲く花として忘れてはならないのが、このクロバイです。
クロバイはハイノキ科クロバイ属の木で、学名は Symplocos prunifolia。
クロバイの分布は「関東地方以西、四国、九州、琉球)、朝鮮南部」(植物図鑑EverGreen「クロバイ」)となっています。
「関東地方南部(静岡県)より西の温暖な山地に自生する」としている記事もあります。(庭木図鑑 植木ペディア「クロバイ」)
これは数年前、彦左公園(愛知・幸田)ではじめて撮ったもので彦左公園には4~5本ため池の周囲に分布します。そのときは非常に珍しいと思ったのですが・・・
今年になって2か所で合計10か所以上の自生ハイノキを見つけました。
2か所のうちの一か所は 愛知用水の調整池・前山ダム(常滑市)です。
もう一か所は 竜美ヶ丘公園(岡崎市)で、ここでは 少なくとも6か所8本以上のクロバイが自生するのを見つけました。
クロバイの「開花は新芽が伸び始める4~5月頃。前年に伸びた枝の葉の脇から長い花序を出し、小さな白い花を10~30輪単位で咲かせる。」(庭木図鑑 植木ペディア「クロバイ」)
花の「直径は8ミリほどで、突き出した多数の雄しべに隠れるよう5枚の花弁がある。」(同上)
「花はハイノキよりもバクチノキ、イヌザクラ、ウワミズザクラに似る。」(同上)
ウワミズザクラ
「花だけ見ると、とてもサクラの仲間とは思えない。」(森と水の郷あきた「樹木シリーズ⑫ ウワミズザクラ 」)
「コップを洗う細長いブラシのような白花を咲かせる。」(同上)
「名前の由来・・・古代、シカの肩甲骨の裏に溝を彫り、この樹皮で焼き、溝の周辺に生じる割れ目を見て吉凶を占ったという。この裏溝が転じて「上溝桜(ウワミゾザクラ)」と書き、それが転訛してウワミズザクラと呼ぶようになった。古名は、古事記の「天の岩戸」に出てくる波波迦(ははか)という。 」(同上、ただし太字は引用者)
つぎは 「ブラシのような」というにはちょっと毛が詰まっていませんが、他に合わせるところがないのでこの場をお借りして m(_ _)m
コバノズイナ
原産地は北アメリカの南東部。日本へは明治時代に渡来。(みんなの花図鑑「コバノズイナ [木葉の随菜]」)
「枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花を穂のようにつける。 花はよい香りがする。」(同上)
「別名をアメリカ随菜(アメリカズイナ)ともいう。 「随菜」の名の由来は、枝の隋を灯芯に、若葉を食用にしたことからきている。」(同上)
学名は Itea virginica
「 属名の Itea はギリシャ語で「ヤナギ」を意味する。葉の形が似ていることから転用された。
種小名の virginiana は「バージニアの」という意味である。」(同上)
スモーク・ツリー(けむりの木)
スモークツリーは学名Cotinus coggygria で、ウルシ科の木です。
属名Cotinus は 「野生オリーブ」を指す、と語源辞典にはあります。
名前はいろいろあり、Wikipediaの項目名は「ハグマノキ」を当てています。
ハグマノキ (Cotinus coggygria) 中国からヒマラヤ、ヨーロッパ南部にかけて分布しています。 わが国へは明治時代に渡来しました。(botanic.jp)
「雌雄異株の落葉木。メスの木は大きな花が咲いて煙っぽいですが、オスの木は小さいため流通しているのは当然メスです。」(ガーデニング花図鑑「スモークツリー(煙の木)」)
「スモークツリーには赤い煙と、緑の煙タイプとあります。赤煙を植えると、初夏に真っ赤なモヤモヤの煙と真っ赤な葉っぱがユラユラとする光景が見られます。」(同上)
はじめに<ブラシのような>木の花から
ブラシノキ(カリステモン)
「ブラシノキ(学名:Callistemon speciosus)は、フトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木。」(wiki 「ブラシノキ」より)
紅いブラシの実態はたくさんの雄しべです。
属名の Callistemon (カリステモン) は「美しい雄しべ」の意で、日本でも別名として使われます。
最初は蕾から雌しべだけが伸びています・・・
その後、雌しべを覆うように雄しべが伸びて、よく見る赤いブラシのかたちになります。
海岸の岩に貼りつくフジツボのような果実。この中に刻みタバコのような種子がぎっしり入っていました。そう思うと煙管(キセル)の先のようにも見えてきます !(^^)!
ティーツリー
ティーツリーはフトモモ科コバノブラシノキ属の樹で、花も属名のとおりブラシノキに似たところがあります。
学名はMelaleuca alternifolia。
属名のMelaleucaは、古代ギリシャ語で「黒」を意味するμέλας(mélas)と「白」を意味する λευκός(leukós)から成っています。(日本メディカルハーブ協会「ティートリーの植物学と栽培」 )
メラス(黒)とレウコス(白)とで 「メラレウカ」ということのようです。
ティーツリーの花期は6月です。
「精油のティーツリー油(英: Tea tree oil、ティーツリーオイル)はこの植物の葉から抽出されたもの。精油は消毒、皮膚の問題に用いられ、スキンケア用品に配合されることもある。皮膚刺激性のあるシネオールの少ないものが医療用に推奨されている。」(Wikipedia「ティーツリー」)
クロバイ
白いブラシのような樹に咲く花として忘れてはならないのが、このクロバイです。
クロバイはハイノキ科クロバイ属の木で、学名は Symplocos prunifolia。
クロバイの分布は「関東地方以西、四国、九州、琉球)、朝鮮南部」(植物図鑑EverGreen「クロバイ」)となっています。
「関東地方南部(静岡県)より西の温暖な山地に自生する」としている記事もあります。(庭木図鑑 植木ペディア「クロバイ」)
これは数年前、彦左公園(愛知・幸田)ではじめて撮ったもので彦左公園には4~5本ため池の周囲に分布します。そのときは非常に珍しいと思ったのですが・・・
今年になって2か所で合計10か所以上の自生ハイノキを見つけました。
2か所のうちの一か所は 愛知用水の調整池・前山ダム(常滑市)です。
もう一か所は 竜美ヶ丘公園(岡崎市)で、ここでは 少なくとも6か所8本以上のクロバイが自生するのを見つけました。
クロバイの「開花は新芽が伸び始める4~5月頃。前年に伸びた枝の葉の脇から長い花序を出し、小さな白い花を10~30輪単位で咲かせる。」(庭木図鑑 植木ペディア「クロバイ」)
花の「直径は8ミリほどで、突き出した多数の雄しべに隠れるよう5枚の花弁がある。」(同上)
「花はハイノキよりもバクチノキ、イヌザクラ、ウワミズザクラに似る。」(同上)
ウワミズザクラ
「花だけ見ると、とてもサクラの仲間とは思えない。」(森と水の郷あきた「樹木シリーズ⑫ ウワミズザクラ 」)
「コップを洗う細長いブラシのような白花を咲かせる。」(同上)
「名前の由来・・・古代、シカの肩甲骨の裏に溝を彫り、この樹皮で焼き、溝の周辺に生じる割れ目を見て吉凶を占ったという。この裏溝が転じて「上溝桜(ウワミゾザクラ)」と書き、それが転訛してウワミズザクラと呼ぶようになった。古名は、古事記の「天の岩戸」に出てくる波波迦(ははか)という。 」(同上、ただし太字は引用者)
つぎは 「ブラシのような」というにはちょっと毛が詰まっていませんが、他に合わせるところがないのでこの場をお借りして m(_ _)m
コバノズイナ
原産地は北アメリカの南東部。日本へは明治時代に渡来。(みんなの花図鑑「コバノズイナ [木葉の随菜]」)
「枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花を穂のようにつける。 花はよい香りがする。」(同上)
「別名をアメリカ随菜(アメリカズイナ)ともいう。 「随菜」の名の由来は、枝の隋を灯芯に、若葉を食用にしたことからきている。」(同上)
学名は Itea virginica
「 属名の Itea はギリシャ語で「ヤナギ」を意味する。葉の形が似ていることから転用された。
種小名の virginiana は「バージニアの」という意味である。」(同上)
スモーク・ツリー(けむりの木)
スモークツリーは学名Cotinus coggygria で、ウルシ科の木です。
属名Cotinus は 「野生オリーブ」を指す、と語源辞典にはあります。
名前はいろいろあり、Wikipediaの項目名は「ハグマノキ」を当てています。
ハグマノキ (Cotinus coggygria) 中国からヒマラヤ、ヨーロッパ南部にかけて分布しています。 わが国へは明治時代に渡来しました。(botanic.jp)
「雌雄異株の落葉木。メスの木は大きな花が咲いて煙っぽいですが、オスの木は小さいため流通しているのは当然メスです。」(ガーデニング花図鑑「スモークツリー(煙の木)」)
「スモークツリーには赤い煙と、緑の煙タイプとあります。赤煙を植えると、初夏に真っ赤なモヤモヤの煙と真っ赤な葉っぱがユラユラとする光景が見られます。」(同上)