アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ピラカンサ - 安城デンパーク

2019-12-25 19:44:09 | みんなの花図鑑

「ピラカンサ」という名は 属名で、 ヒマラヤトキワサンザシ、 タチバナモドキ、 トキワサンザシの3種が代表的な種としてよく知られてます。




3種のうち、 中国南部原産のタトバナモドキは、果実がオレンジ色であることからすぐ分かります。




ほかの2つの種類の果実は ともに真っ赤で、果実では区別できません。




それで以前、デンパークさんに 「このピラカンサは トキワサンザシ ですか、それとも ヒマラヤトキワサンザシ ですか?」 とお尋ねしたことがあるのですが、 答えは こうでした:
「ピラカンサですが、交配品種のレッドウルフと言う品種になります。
 属間交配もされていますので、トキワサンザシ・ヒマラヤトキワサンザシと明確に区別はつきません。 」



ガマズミ - 安城デンパーク

2019-12-25 16:38:58 | みんなの花図鑑

ガマズミ属(Viburnum) にはちがいないのですが、もしかすると、ガマズミの園芸品種かもしれません。




一粒いただいて確認してみましたが、味はやや酸っぱくて まあまあでした (^^)/




果実を食べて酸っぱいのは もともと ガマズミの名が酸っぱい実をつけることから 「ズミ(酸実)」となったとの説があるくらいなので、納得です。




ガマズミ属 Viburnum…は、 なんとかガマズミと和名表記されたり、 ビバーナムと表記されていたり、ビブヌルムと(学名通り Viburnumをラテン語で読んだもの)表記されいます。 直前の投稿 ハクサンボクも ガマズミ属ですし、 ヤブデマリや オオデマリなんかも 「ヴィブルヌム(ガマズミ属)」なんです。





こんな花のつぼみ ? が一輪ついていました。 今年は いつまでも あったかいです。


ハクサンボク - 安城デンパーク

2019-12-24 09:08:45 | みんなの花図鑑

トベラ、サンシュユ、クロガネモチ、ヒイラギモチと..... 赤い実がつづいています。
その流れで、きょうは ハクサンボク。




ハクサンボクは ガマズミ属。 ガマズミ属は Viburnum。
で、ハクサンボクの学名は Viburnum japonicum 。 日本のガマズミ(ビバーナム) なんです。




「10月頃に赤く熟す。枝先が垂れるほど、たわわに実る」 (庭木図鑑 植木ペディア「ハクサンボク(白山木)」)
ガマズミ属の実なので 食べることができます。ちょっと酸っぱいですよ (^^)/





葉にはアオキやヤツデのような光沢があって遠目にも美しく「山照らし」の別名がある。(同上)




常緑だが寒冷地では画像のように冬季に葉が黄変する。 (同上)




シナヒイラギモチ - 安城デンパーク

2019-12-23 20:07:10 | みんなの花図鑑

かねてより私がこのブログにアップするときは、誤解を避けるため「シナヒイラギモチ」とフルネーム? で読んでますが、 ちまたでは 単に「ヒイラギモチ」 とか 「チャイニーズホーリー」と呼ばれてます。




シナヒイラギモチを、省略ついでに 「シナヒイラギ」とする人がいますが、 これは ヒイラギの仲間と間違える人がいるので 良くない気がします。
赤い果実をつけるのは モチノキ科で、 ヒイラギは モチノキ科でなく キンモクセイと同じ モクセイ科なのですから、ここははっきり「モチ」をつけるようにしましょうね (^^)/




シナヒイラギモチは 写真のように 特徴のある葉をしています。
ヒイラギモチというけれど、ヒイラギの葉に似ているのは アメリカヒイラギ(モチ)や セイヨウヒイラギ(モチ) のほうです。




学名も Ilex cornuta といい、Ilexはモチノキ属、 cornuta は四角張っている、角が尖っているの意で、特徴ある葉の形に由来します。




別名 チャイニースホーリーの名の通り、日本では クリスマスの飾りつけによく使われます。 クリスマスの飾りつけというと、 セイヨウヒイラギモチやアメリカヒイラギモチのほうが ヒイラギの葉に似ているのですが、 東洋では このチャイニーズホーリーのほうがよく流通しているからです。




この鋭い棘も 壮年期を過ぎると 丸くなって 文字通り「角が取れていく」ようです。


セイヨウサンシュユ - 安城デンパーク

2019-12-22 17:37:41 | みんなの花図鑑

すごく実付きのいいサンシュユだな~~ と、感心しつつ写真を撮っていたら、ちゃんと樹名板があり、
-------------------------------
 Cornus mas 'Aurea'
 セイヨウサンシュユ
  ’オーレア’
   ミズキ科
   園芸品種
---------------------------------
と書いてありました。



検索すると、 ちゃんと wiki にも 項目「セイヨウサンシュユ」はあり、
「ヨーロッパ南部(フランス)からウクライナ、アルメニア、アゼルバイジャン、グルジア、イラン、トルコ、レバノン、シリアにかけて分布する」
と書いてありました。
アゼルバイジャン とか レバノン なんて国名が具体的に書いてあるのは 驚きでした。




よく見るサンシュユの実は 生食できるので、こちらはどうかなと 内緒で一粒 食べてみました。




そしたら、何というか。。。 「酸っぱくて、苦い」味がしました。




さっきのwiki に 書いてありました:
果実は熟すとコーヒーベリーのようになる。主に東ヨーロッパ地域とイランにて食用に利用される。生食では酸味が強すぎるため、ジャムやソース、ジュース、ドライフルーツに加工されることが多い。東ヨーロッパではサンシュユ(C. officinalis)同様、薬用植物として利用され、腹痛、風邪、下痢に良いとされている。サンシュユの果汁はミネラル分に富み、プラムジュースと比較すると、カリウム、ナトリウム、鉄分、亜鉛、マンガンが多く含まれる。



クロガネモチ - 豊田安城自転車道

2019-12-22 10:19:27 | みんなの花図鑑

豊田安城自転車道を歩いていて(そう、自転車道なのに 歩く人多いんです^^) 背の高い木で赤い実がなっていたら、それは たいてい、 クロガネモチの実です。



同時期に 並べて植えられたのでしょう、みな 同じ大きさに成長しています。





私は モチノキ を最初「クロガネモチ」と教わったものだから、 今でもときどき ハタと考え込むことがあります。
でも、 このようにびっしりなっていれば クロガネモチ ですね (モチノキの実は これより大きく、こんなに密集しては生りません)。





それと、この写真ではよく分からないのですが、クロガネモチの 果柄や小枝は紫色をしていますが、モチノキのほうは 緑のままのことが多いですね。





あと、葉による区別法もあります。 クロガネモチの葉先は 尖っていますが、 モチノキの葉のほうは 先端が飛び出しているが尖っていなく丸みを帯びています。





トベラ - 豊田安城自転車道

2019-12-21 16:22:37 | みんなの花図鑑

黄色い殻が割れて、中から ねっとりとした粘液に覆われた赤い種子が顔を出しています。




ねばねばした粘液さえなかったら、可愛いのですが…
学名 Pittosporum tobira で、 「属名のピットスポルムはPitta(樹脂)とSporos(種子)に由来し、これは上記のように熟した果実から粘液が付着した種子が露出するのが特徴的なことから付けられたものである」 (wiki 「トベラ」)





枝葉は切ると悪臭を発するため、節分にイワシの頭などとともに魔よけとして戸口に掲げられた。そのため扉の木と呼ばれ、これがなまってトベラとなった(学名もこれによる) (同上)




赤い色は 先だっての ツルウメモドキの実に似て、よく目立ちます。 でも トベラの実には 果肉部分がありません。それでも、この色につられて 鳥たちが食べてくれるおかげで 種子は遠くに散布されるようです。




トベラの木は 豊田安城自転車道を象徴する2本の木のひとつです。 もうひとつは シャリンバイ なのですが、両方とも 背が低く、また 上から見ると 葉が車輪状に広がっています。 意図して 葉の似た木を植えたのでしょうか?






マメグンバイナズナ - 安城市SD

2019-12-20 13:49:55 | みんなの花図鑑

マメグンバイナズナは 北アメリカ原産の アブラナ科の帰化植物。




先端のほうは まだ花の状態だが、大部分は 果実になっている。




果実は まだ青い実と 赤くなった実が混ざっているので、それで この時期、目にとまる。




マメの付かない「グンバイナズナ」のほうは 名前の通り 果実が軍配型をしているが、 マメグンバイナズナの果実は 丸っこい。




ナズナにも似ていますが、 ナズナの果実は 別名「ぺんぺん草」の名の通り、扁平で 三角形に近い。



ツルウメモドキ - 豊田市WB

2019-12-19 11:12:23 | みんなの花図鑑

毎年観察?している 豊田市のツルウメモドキです。
ツルウメモドキは 11月ごろ 皮が黄色くなり、 12月ごろ それが3つに割れて 中からこのような赤い仮種皮に包まれた種子が出てきます。




鳥に食べられなければ、けっこう長いこと 赤い実をつけているので、生け花の素材にもよく使われていました。




鳥に食べられなければ、と言いましたが、この実 鳥が大好物なんですよ。 割ってみると分かりますが、カボチャの種を小さくしたような種子の周りのオレンジ色をした果肉部分が結構厚くって ジューシーなんです。




家で観賞するために、実生で育てることは可能なのでしょうか?
少し検索したら、
「実生可能ですが、雌雄異株です。実生する場合は発芽抑制物質が含まれる果肉部分を洗い落とします。」

なぜかというと… (以下、別の記事からの抜粋です)
「実を手に入れたら果肉をきれいに取り除き十分洗って下さい。果肉が残っていますと発芽しません。本来鳥に食べられ消化され遠くに運ばれます。近くに実が落ち発芽すると自らの周りに自身の子孫がたくさん繁茂し自身の生存が脅かされるため、果肉が付いたままでは発芽しないような仕組みになっています。」
*引用者(注) 「鳥に食べられ消化され」というのは 種子の周りの果肉部分。種子は鳥によって噛み砕かれることはなくそのまま糞として排出されるから 鳥に遠くに運んでもらうことを目的として進化してきたのだと思います。
(注2) そのため、果肉の中には 発芽抑制物質が入っていて、鳥に食べられず すぐ近くに落下したばあいは 発芽を抑制させて、自らを守る仕組みがある。




実際に 種子を撒いてみた方のブログ記事もありました ↓

「果肉をとったものと果肉をつけたまま蒔いたのですが、 果肉をとったものの方が、果肉をつけたままのものより早く発芽しました。
出そろったころ、果肉をつけたままのものは遅れて発芽してきました。

ところが、果肉をとったものは、本葉が開く前に次々と枯れていき、残ったのは、果肉をつけたまま蒔いて芽が出たものばかりになりました。

果肉がついた実は果肉を取って蒔くのが基本ですが、 結果はどうでもいいってことでしょうかね。」(ameblo> わたしとコトリとすずと「ツルウメモドキ」)

面白ーー (^^)/

イチゴノキ - 西尾市憩の農園

2019-12-19 09:25:57 | みんなの花図鑑

ツツジ科の イチゴノキの花 です。なんだか汚れちゃってますが (´v_v`)




ドウダンツツジに似た花は 今(11月~12月)が開花期です。




同じ株の花ですが、赤花っぽい花も咲いていました。




これが イチゴノキ の果実。 イチゴというより ヤマモモ に似ています。




花が咲いているのに もう果実が実っているのはおかしい?!
そのとおり、 今咲いている花は 受粉して 冬を越し、翌年の 9月下旬~11月、 果実として熟すのです。
食べられるそうですが、 施設の 木なので、私はまだ食べたことありません。