アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

コウテイヒマワリ - ニトベギク

2021-11-16 08:00:00 | みんなの花図鑑

おはようございます!
昨日は「晩秋のヒマワリ」をとりあげましたので、ヒマワリつながりで、今度は「コウテイヒマワリ」です。




といっても、「コウテイヒマワリ」は別名で、一般的な和名は「ニトベギク」です。
でも、「ニトベギク」はちょっとわかりにくい。




英語で Mexican Sunflower とか Tree Marigold と呼ばれているらしいです。
ニトベギクといってもこの木のようなヒマワリを想像しづらいので、「コウテイヒマワリ」でなければ、英語名のほうがふさわしい気がします。




「中米、東南アジア、アフリカなど熱帯・亜熱帯の地域に広く分布する。」
「日本では主に沖縄県で自生し、お茶として嗜まれている。」(wiki 「ニトベギク」)

「糖尿病への効果においてアメリカと日本の共同で特許を取得済みである。効果としては血糖値の減少と合併症の軽減、消失があげられる。葉には多くのポリフェノールや機能性成分が含まれており、糖尿病だけでなく癌、肝炎などに効く。」(同上)




以下、吸蜜するミツバチ

ウコギ科の花には ハエやアブが来ていましたが…



ヒマワリには ハチが訪れることが圧倒的に多いようです。



雄しべ筒の間をかき分けて…



蜜を吸います。


晩秋のヒマワリ - 東尾みどり会

2021-11-15 18:03:08 | みんなの花図鑑

安城市の郷東川堤防沿いの一角にヒマワリが植えてあります。
(コンデジで撮影)




「ヒマワリ 晩秋」とか 「晩秋のヒマワリ」でググると、

(佐賀)小城市の休耕田、一万本のヒマワリ
 地元の風物詩をつくろうと13年ほど前に始まった

など、いくつもの似た記事がヒットします。
ここのヒマワリも同様な企画のようです。












(ここからは 一眼レフ・マクロ)









ツバキ科の花 (2) ツバキ、チャノキなど

2021-11-14 19:16:22 | みんなの花図鑑
ツバキ

前山ダム(常滑市)の南の公園広場に一本だけ植わっていました。




樹名板があるわけでもなく、ツバキの季節にはまだ早い(*)気もするのですが。。。

(*)
椿(ツバキ)の開花時期:12月~4月
山茶花(サザンカ)の開花時期:10月~12月




花を見ると、これはサザンカではない気がしますし、Google Lens で検索しても「ツバキ」と言ってきましたので、「ツバキ」の一種としておきます。





ツバキとサザンカはどうちがうのか?
花びらがハラハラ落ちるのがサザンカ、
花が丸ごとぽとりと落ちるのがツバキ。
ツバキは王冠状の雄しべが根元で一体化していてそれが花弁とも一体化しているので、落ちるときは丸ごと落ちます。
子供のころ落ちたツバキの花を藁で連ねて首飾りを作って遊んだことがありませんか?
サザンカではなかったですよね !(^^)!




花が咲いていないときは、葉で区別できるそうです。
・ツバキの葉は 葉脈がクリア、サザンカは中心の葉脈が黒っぽい。(2枚目の画像を参照)
・ツバキの鋸歯は浅く、サザンカの鋸歯は深いことが多い。(1,3枚目の画像を参照)
・サザンカの葉の裏は葉脈に沿って毛が生えています。
(LOVEGREEN「椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)を見分ける方法をご紹介」より)





チャノキ

いわゆる「お茶」の木で、元々はインドやインドシナ半島、中国南西部といった暖かいところが原産地です。




中国から製茶・喫茶の文化とともに伝来したものと考えられています。





四川ゴルドニア

樹名板には「四川ゴルドニア」と大きく書いてありましたが…

「四川ゴルドニア」でググると Gooブログの「ゴルドニア・アキシラリス(四川省産)」という記事がトップに出てきます。
それで、「四川ゴルドニア」= 「「ゴルドニア・アキシラリス」と早とちりしてしまったのですが、
どうやら 「四川ゴルドニア」≠「ゴルドニア・アキシラリス」
のようです。




なぜなら、樹名板にある学名は 「Gordonia axillaris」ではなく、
Gordonia speciosa
となっているからです。



そこで、「ゴルドニア・スペシオサ」でググりなおすと、
京都府立植物園の写真とともに「ゴルドニア・スペシオサ」の記事が出てきます。




その記事には 「別名 シセンダイトウチャ (四川大東茶)」とありました。



実が割れて真っ赤な種子が - ニシキギ科

2021-11-13 18:07:34 | みんなの花図鑑
マユミ

ニシキギ科の果実は10〜11月ごろ淡紅色に熟します。








マユミの果実も熟すと4裂し、真っ赤な仮種皮に包まれた種子が顔を出します。



マユミの果実は4つの部屋があり、種子は4個あります。




果実が4裂し、種子が4個あるのは マサキも同様です。





コマユミ

コマユミは マユミと名が付いていますが、マユミの仲間ではなく、ニシキギの仲間です。




前掲のマユミの果実は熟すと4裂しました。
このコマユミは熟して果実が割れて、種子が2つぶら下がっています。




場所は安城デンパーク。
樹名板には 「斑入りコマユミ」とありました。







コマユミは ニシキギのような枝に翼がありません。
ごく大雑把にいえば 翼のないニシキギがコマユミと考えたほうがいいかもしれません。





中国オオバナマユミ

これも安城デンパークのマユミの仲間です。
樹名板に「中国オオバナマユミ」とあります。




ところが 「中国オオバナマユミ」を画像検索すると、仮種皮の中から黒い実が飛び出した画像が出てきます。
この個体は 最近ようやく果実が割れたばかりで、種子はまだ出てきていません。
そのような黒い種子が見えるマユミは これとは別の場所にあります。
それがつぎに示す 名前調査中のマユミです。





現在調査中のマユミ

こちらはずいぶん前から、黒い種子が顔を出していました。
同じく安城デンパークの木ですが、樹名板がありません。




「中国オオバナマユミ」を画像検索すると、このような黒い種子が顔を出した果実の画像がよく出てきます。




なので、こちらのほうが 「中国オオバナマユミ」ではないかと、いま、調べてもらっています。






トウワタ - 蜜たっぷり2

2021-11-13 07:58:18 | みんなの花図鑑

舗装道路の側溝から一本だけ伸びていました。
ダンスする少女?
ユデダコ??




トウワタ属 は Asclepias で、ここから アスクレピアス とも呼ばれます。




「葉は対生、萼は5裂、花冠は濃橙紅色で5深裂し、裂片は反転。」(続・樹の散歩道「奇妙なトウワタの花の観察」)




「雄しべは花冠基部にあり、花糸は癒合して筒状になる。雄しべと雌しべは合体して蕊柱(ずいちゅう)を形成。」(同上)




この蕊柱(ずいちゅう)の雄しべの根元に 蜜があふれているのです。





「濃黄色の副花冠は蜜を貯めるカップ状の裂片 cup とカップ内側の角状の突起 horn で構成され、雄しべの背面につける。」(同上)




「ガイドレール guide rail は隣り合った葯の翼で形成されるすき間で、チョウの脚が下から入って上にスライドし、花粉器のクリップ clip に引っ掛かって花粉塊が引き出されて運ばれるという。」(同上)

ヤツデ - ウコギ科

2021-11-12 18:10:06 | みんなの花図鑑

これも 前山ダム(常滑市)で撮ったものですが、以前から取り上げているウコギ科シリーズを補完するものとして
副題は「ウコギ科」としておきます。




ヤツデの学名は Fatsia japonica

属名の Fatsia がちょっと面白いです。
「Fatsia は日本語の「八」(古い発音で「ふぁち」、「ふぁつ」)または「八手(はっしゅ)」に由来するという」(wiki「ヤツデ」)




「球状の散形花序がさらに集まって大きな円錐花序をつくる」(同上)




今の状態は雄性期と言って、おしべが成熟して活動している時期です。
キヅタで見たように、ウコギ科の花にやってくる昆虫は アブやハエなど蜜を舐めるタイプの昆虫がほとんどです。




蜜はオレンジ色の花盤から出ています。
この時期ハエやアブが蜜を舐めるとき、花粉が昆虫の体につきます。
花盤の中心にチョコンと雌しべが伸びているのですが、まだ未成熟の状態です。




体に花粉をつけた虫たちは 上のほうの花序に行って 成熟した雌しべに花粉を渡します。



ヒヨドリジョウゴ - 前山ダム

2021-11-12 07:59:36 | みんなの花図鑑

きのう行った 前山ダムのつづきです。
ヒヨドリジョウゴの真っ赤な実を発見!




場所はダム湖北側のカワウの鳴き声がうるさい周回道の池側。




ヒヨドリジョウゴは ナス科のつる性植物。
よく似たナス科に マルバノホロシ というのがあるそうです。




どう区別するのかというと、
ヒヨドリジョウゴの果柄は広がって果実につくのに対し、
マルバノホロシの果柄は広がらずに果実につく(松江の花図鑑「ヒヨドリジョウゴに似た仲間」)
という果柄の付き方の違いが分かりやすいです。




ヒヨドリジョウゴの名はヒヨドリが好んで食べることから。
ヒヨドリはヒヨドリジョウゴを食べる!




私がずっと前、掲示板にこのつるの名をお伺いしたとき、こういう回答をいただきました。
「ヒヨドリジョウゴは全草が毒です。特に実にはソラニン、
アトロピンが含まれるので食べられません 。」

哺乳類の食べ方と鳥類の食べ方は違うようです。




水鳥とアケビ - 前山ダム

2021-11-11 17:40:55 | みんなの花図鑑
今日は久しぶりに 前山ダム(常滑市)まで行ってきました。
目的は アケビ だったのですが、高いところになっている果実はぱっくり割れて、中の実はやや乾燥しているものがほとんどでした。
 
 
 
もう半月ほど早く訪れなければいけなかったようです。
 
 
 
前山ダムは 愛知用水の調整池の一つで、知多半島で最も大きい灌漑用溜池と言われています。
私がはじめて携わったダムです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
カワウ
以前は 巣にしている木が真っ白になるほどたくさんいたのですが、今日は心なしか少なかったです。
 
 
 
 
 
アケビ
いちおう目的だったアケビの状態もアップしておきます。
こんな風にぱっくり割れて中の実が無くなっているものがほとんどでした。
果皮が割れていない果実も 高いところにはありましたけど。
 
 
 
唯一手の届くところにあったアケビの実。