2024/12/15 読売新聞オンライン
本格的に積雪したハチ高原(兵庫県養父市で)
兵庫県養父市のハチ高原で14日、「冬山開き」が行われた。ここ数年は、暖冬で雪のない状況での冬山開きが続いていたが、この日は一帯が数十センチ積雪し、スキー場関係者ら約40人が、銀世界を眺めながらシーズン中の安全や十分な降雪を願った。
ハチ高原交流促進センターで式典があり、福岡八幡神社の橋本晃子宮司が祝詞を奏上した後、関係者らが祭壇に玉串をささげて手を合わせた。
ハチ高原観光協会の田渕 那国ともくに 会長は「今日も大雪で、自然の恵みに感謝します。スキーヤー、スノーボーダーの安全をサポートし、来場者の笑顔があふれる冬にしたい」とあいさつ。大林賢一市長は「山に雪があることが地域活性化につながる。スキー場がにぎわい、みんなが楽しめる環境を作ってほしい」と話した。
シーズン中の安全などを祈願するスキー場関係者ら
ハチ高原スキー場は昨シーズンは雪不足で営業日数は64日間だけだった。今季は12月に入って断続的に降雪があり、ゲレンデは14日未明に本格的に積雪した。
21日の開業を控え、田渕会長は「予報を見る限り、初日から『滑走可』と言えそうです」と話した。
冬型の気圧配置の影響で但馬地域は14日、山間部を中心に雪に見舞われ、香美町の 兎和野うわの 高原で21センチ(午後6時現在)の積雪を観測した。朝来市和田山町などの平野部でも降雪があった。