京都市の聞名寺が所蔵する木彫りの仏像について、鎌倉時代の仏師、快慶の一番弟子で現存する作品の少ない行快によるものだということがわかりました。
京都市左京区の聞名寺に伝わる「木造阿弥陀三尊像(もくぞうあみださんぞんぞう)」は、高さが、それぞれおよそ80センチの1体と60センチの2体の木彫りの仏像です。
このほど、京都国立博物館が来春の展示会にあたって調査したところ、像を台座に固定するための、ほぞ=突起の部分に、墨で行快の署名が見つかりました。
鎌倉時代の仏師、快慶の一番弟子にあたる行快は、現存する作品が少なく貴重な発見だということです。
また京都市左京区の極楽寺の「毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)」は、首の部分が外れる仕組みになっていて、中から紙に包まれ「息災延命」などと書かれた木像や木の板が見つかりました。
京都国立博物館は来年4月13日からの特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」で展示することにしています。
【NHK 2018年12月17日】