本来ならば、今日のデルタ航空便でロスに旅立つ予定でした。
仕事のこととはいえ、かえすがえすも残念無念であります。
(T_T)
さて、今日もトップアスリートの現役引退の話題です。
女子フィギュア・スケートの中野友加里選手(写真。愛知・椙山女学園高校‐早大)が現役を引退すると発表されました。
早稲田スポーツへのリンク
中野選手といえば、かつてアジア大会で荒川静香さん、村主章枝さん(いずれも早大出身)と表彰台を独占するなど、長い間、トップ選手として活躍してきました。
中野さんは、豊かな才能の逸材が次々に登場する女子フィギュアスケートの黄金時代に現役生活を送りました。
高いレベルでの厳しい競い合いの中で彼女が得たものは多かったと思いますし、その反面、逃したチャンスも少なくなかっただろうという気がします。
いずれにしても、そのような厳しい競い合いを、精一杯戦い抜いてきた中野さんに対して、早稲田の仲間として、心からの拍手と慰労の言葉を贈りたいと思います。
中野さんは、この4月からは、フジテレビで一般社員として勤めることになったそうです。
新しい人生のリンクに立つ、彼女の活躍を大いに期待いたしましょう。
女子スケートといえば、冬季五輪の女子フィギュア・スケートの金メダル争いを巡る話題で、城内実・衆議院議員のブログが炎上したというニュース記事がありました。
記事へのリンク
オリンピックやワールドカップは代理戦争だという意見があるぐらい、国民を熱くする催しです。
まして、今や女子フィギュアのスケート選手は、日本でも韓国でも国民的な人気者ですから、関連する報道などへの反応も凄いものがあります。
それにしても、ネット社会を巡る様々な騒動をみるにつけ、思うことがあります。
城内代議士のご意見、それに対するコメントの内容は、ここでは言及しませんし、正直なところ、それ自体について、あまり個人的に関心はありません。
ただ、ブログや掲示板の炎上といういくつかの具体例を眺めていると、ブログ主の意見を読んだ方が、ご自身の個人の価値観に照らして相手方の意見を許容することができずに様々なコメントを寄せて、それが不特定多数の人間の間で感情的に増幅していくという、ネット社会の難しさを改めて感じるわけです。
すなわち、実は読者一人一人の「個人の迷惑」という感情の問題なのに、「みんなの迷惑」とすり替えて、相手方を「みんなにとっての悪」と決めつけるパターンが目立つように私には見えます。
そもそも、感情の問題を論理で語ろうとすると、ろくな結果となりません。
感情で動かされてバイアスのかかった論理は、自分を「正義」、相手を「不正義」と決めつける状況となりがちです。
外見は論理的だけれど実質は感情的というのが、もっともタチの悪い、醜悪な論戦となりがち。
いかに相手方が理性的に適切に反論をしたとしても、感情に突き動かされている者は、ありとあらゆる理屈をつけて、相手方の意見を決して受け入れないからです。
別の言い方をすれば、相手方の意見を決して受け容れたくないという絶対的な感情が先にあって、そこから逆算して理屈を組み立てていくのですから、議論がまとまるはずのない、不毛な論争になってしまいます。
今回の城内代議士の例に限らず、熱烈なファンの多い特定のスポーツ選手を話題に取り上げたブログや掲示板は、往々にして深刻なトラブルに巻き込まれがちです。
その背景には、これまで述べたようなファン心理が潜んでいるのではないかと私は考えています。
人間は感情の動物です。
しかし、だからといって、感情的に物事を解決しようとするのは避けるのが賢明だと思います。
ことさように、日本人同士でさえ、分かりあえません。
さらに、現代の日本人は、欧米、近隣のアジア諸国、あるいは中東などの人々との関わり合いの中で、様々な問題を解決していかなければなりません。
日本人同士でも、海外を相手方とする場合でも、多様な価値観を有する不特定多数の人間の間では、お互いの価値観を共有したり、お互いを理解しあうことは不可能という前提に立つこと。
そしてその前提で現実的に折り合いをつけながら、様々な物事を決めていくことが重要だということです。
これは、主に外国銀行での勤務を通して、いつの間にか私が得た教訓です。
見方によっては、夢のない冷めた教訓ではありますが、それを踏まえつつ、私はこのブログのアップデート作業と皆様からのコメントを、毎日、心の底から楽しませていただいております。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。
仕事のこととはいえ、かえすがえすも残念無念であります。
(T_T)
さて、今日もトップアスリートの現役引退の話題です。
女子フィギュア・スケートの中野友加里選手(写真。愛知・椙山女学園高校‐早大)が現役を引退すると発表されました。
早稲田スポーツへのリンク
中野選手といえば、かつてアジア大会で荒川静香さん、村主章枝さん(いずれも早大出身)と表彰台を独占するなど、長い間、トップ選手として活躍してきました。
中野さんは、豊かな才能の逸材が次々に登場する女子フィギュアスケートの黄金時代に現役生活を送りました。
高いレベルでの厳しい競い合いの中で彼女が得たものは多かったと思いますし、その反面、逃したチャンスも少なくなかっただろうという気がします。
いずれにしても、そのような厳しい競い合いを、精一杯戦い抜いてきた中野さんに対して、早稲田の仲間として、心からの拍手と慰労の言葉を贈りたいと思います。
中野さんは、この4月からは、フジテレビで一般社員として勤めることになったそうです。
新しい人生のリンクに立つ、彼女の活躍を大いに期待いたしましょう。
女子スケートといえば、冬季五輪の女子フィギュア・スケートの金メダル争いを巡る話題で、城内実・衆議院議員のブログが炎上したというニュース記事がありました。
記事へのリンク
オリンピックやワールドカップは代理戦争だという意見があるぐらい、国民を熱くする催しです。
まして、今や女子フィギュアのスケート選手は、日本でも韓国でも国民的な人気者ですから、関連する報道などへの反応も凄いものがあります。
それにしても、ネット社会を巡る様々な騒動をみるにつけ、思うことがあります。
城内代議士のご意見、それに対するコメントの内容は、ここでは言及しませんし、正直なところ、それ自体について、あまり個人的に関心はありません。
ただ、ブログや掲示板の炎上といういくつかの具体例を眺めていると、ブログ主の意見を読んだ方が、ご自身の個人の価値観に照らして相手方の意見を許容することができずに様々なコメントを寄せて、それが不特定多数の人間の間で感情的に増幅していくという、ネット社会の難しさを改めて感じるわけです。
すなわち、実は読者一人一人の「個人の迷惑」という感情の問題なのに、「みんなの迷惑」とすり替えて、相手方を「みんなにとっての悪」と決めつけるパターンが目立つように私には見えます。
そもそも、感情の問題を論理で語ろうとすると、ろくな結果となりません。
感情で動かされてバイアスのかかった論理は、自分を「正義」、相手を「不正義」と決めつける状況となりがちです。
外見は論理的だけれど実質は感情的というのが、もっともタチの悪い、醜悪な論戦となりがち。
いかに相手方が理性的に適切に反論をしたとしても、感情に突き動かされている者は、ありとあらゆる理屈をつけて、相手方の意見を決して受け入れないからです。
別の言い方をすれば、相手方の意見を決して受け容れたくないという絶対的な感情が先にあって、そこから逆算して理屈を組み立てていくのですから、議論がまとまるはずのない、不毛な論争になってしまいます。
今回の城内代議士の例に限らず、熱烈なファンの多い特定のスポーツ選手を話題に取り上げたブログや掲示板は、往々にして深刻なトラブルに巻き込まれがちです。
その背景には、これまで述べたようなファン心理が潜んでいるのではないかと私は考えています。
人間は感情の動物です。
しかし、だからといって、感情的に物事を解決しようとするのは避けるのが賢明だと思います。
ことさように、日本人同士でさえ、分かりあえません。
さらに、現代の日本人は、欧米、近隣のアジア諸国、あるいは中東などの人々との関わり合いの中で、様々な問題を解決していかなければなりません。
日本人同士でも、海外を相手方とする場合でも、多様な価値観を有する不特定多数の人間の間では、お互いの価値観を共有したり、お互いを理解しあうことは不可能という前提に立つこと。
そしてその前提で現実的に折り合いをつけながら、様々な物事を決めていくことが重要だということです。
これは、主に外国銀行での勤務を通して、いつの間にか私が得た教訓です。
見方によっては、夢のない冷めた教訓ではありますが、それを踏まえつつ、私はこのブログのアップデート作業と皆様からのコメントを、毎日、心の底から楽しませていただいております。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。