
今日の東伏見は、午前9時から守備練習、午後12時半から打撃練習が行われました。
打撃練習では、桜庭、荒谷(健)、白沢、大野がシャープな振りを見せる一方、地引、八木、江塚がパンチ力のある打撃をアピールしていました。
また、隣接する準硬式グラウンドでは、準硬式の六大学リーグの公式戦が行われていました。
準硬式の早立戦に応援部員が約20名集まり、一足早く伝統の手法による本格的な応援を行なっていました。
さて、練習が全て終了した後、応援部の監督さんたちと共にスポーツ方法学会に参加させていただきました。
応武監督が講演すると聞いたからです。
場所は早大の東伏見キャンパス。昔はプールがあった場所に新しくできた校舎で、野球部のグラウンドから徒歩5分の距離にあります。
筑波大学、立命館大学など、数多くの大学から参加者が集まりました。
応武監督は、斎藤主将、福満主務、そして福井・大石の両投手を連れて登場。
テレビ朝日で昨秋放送されたVTRを流した上で、応武さん自身の指導哲学を講演されました。
選手一人一人が、自分自身を甘やかさずに練習するよう努める
部員100人を指導しようとすると20人が監督を信じ、60人は時に信じたり背中を見せたり、残る20人は背中を見せたまま。その60人をこちらに向かせるように努力する
メディアに持ち上げられることがあっても、決して勘違いするなという
野球を辞めてからの方が人生は長いのだから、そうなってから役割を果たせるような人間になるよう鍛える
レギュラーを狙えるような立場の40人とは濃密なミーティングによって自分の考えを伝え、それ以外の部員には日頃の練習の中で声をかけることで全員の状態を把握するように努める
その他、新日鉄君津では「監督として着任した時、選手は会社の勤務と同じ生活リズムで、夕方からは飲みに行ったりパチンコに行ったりしていた。特にパチンコにハマるとろくなことにならないので、夜9時半まで練習を組んで、パチンコに行こうにも行けないようにした。パチンコをやるなと言うと反発されるので、言葉ではない方法で行けないようにした。」と、社会人野球ならではの指導の工夫にも話が及びました。
最後の質疑応答では、斎藤くんら3人からも応武さんの目指す野球についてコメントがありました。
監督本人を前にして、彼らがどう話すか注目したのですが、彼らは咄嗟に役割分担して上手に話しました。
斎藤主将「真夏に50mダッシュ×10回を何十本も走ることは、正直きついと思うことがありますが、先輩の和田さんを上回る走り込みをするのだという監督の考えは良く分かっているので、きちんと走ります。もし100本走るところをズルして99本でやめたら、きっと監督は気付くと思います」
福井投手「斎藤が話した通りです。監督の言うとおり練習していればプロに行けると信じているので、きちんと練習をこなしています」
大石投手「前の二人が話したことを全ての部員も考えていると思います。」