さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

宝塚星組「ベルサイユのばら」観劇~

2006年01月02日 23時41分24秒 | 宝塚
昨年の年末の、友達からの「2日のべるばらのチケットが余ってるの。誰かいないかな?」というお言葉にフラフラと誘われ、三が日から宝塚に行って参りました。
作品は、もういいよと何度も何度も言ってた“ベルサイユのばら”
再演を重ねるたびに改悪を重ね、原作の良さが失われる一方だったので、今回も何の期待もしてませんでした。
が!
予想に反して、今までのべるばらの中では一番出来が良かったです。
ウエダせんせ(今日ばかりは先生をつけてあげよう(笑))・・・たまにはマトモなことできるのね、とちょっとだけ見直しました。
紅薔薇=アントワネットと白薔薇=オスカルの出番が多く、フェルゼンを含めた3人のポジションが明確になったので、アントワネットとフェルゼン、オスカルとアンドレの二組の悲恋がくっきりと浮かび上がり、納得のストーリーになってました。
アントワネット、オスカルに比べると脇役に過ぎないフェルゼンを主役にするからヘンテコりんな話になるし、オスカル編といってアントワネットを出さないのもこれまた論外なんですよね。
恥ずかしいから宝塚のべるばらは一般人には見せられないと思っていたけど、今回だけは見せても大丈夫じゃないかしら。

舞台の出来がよかったのは、もちろん脚本だけではなく、キャストの力も大きいわけで、特にアントワネットを演じた白羽ゆりちゃんが素晴らしかった。
これぞアントワネット!という美しさ、気高さ、そして王妃の貫禄。
歌も平成以降のアントワネットの中では一番歌えていたし、これがトップ娘役のお披露目とは思えない堂々とした舞台姿。
男役の世界の宝塚といえども、娘役が素晴らしくて初めて男役も光るし、舞台も締まるんですよね。
対するフェルゼンを演じる湖月わたるさん。
彼女は立ち役系、野郎系(笑)の男役さんなので、貴族のフェルゼンの役はどうだかなあ?と思っていたのですが、意外にも好演してました。
何より王妃を包み込むような包容力が素晴らしかったし、元々星組育ちだけあってコスチュームプレイ、様式美というのを十分理解して、べるばらの世界を作ってました。
ただし、歌はかなりツライ。
私はかつての平成べるばらで日向薫さんの歌を聴いてますから、似たようなもんかとは思いますが。
そして、私のお目当て、朝海ひかるさん。
私の以前よりの念願だったオスカルです。
ビジュアル的にぴったりなのは言うまでもありませんが、彼女は中性的な容姿に似合わず骨太の男役像を作り上げるので、決して女々しくはない凛々しいオスカルでした。
それでいてフェルゼンの前ではゆれる女心を、アンドレに見せる素の可愛らしさのようなものが出ていてこれまた秀逸。
星組版はたった三日間だけど、雪組でのオスカルも楽しみです。
アンドレは安蘭けいさん。このメンバーではひときわ歌唱力が光ってましたが、ビジュアル的には黒髪が似合って、男らしくてとても素敵。
コムちゃんオスカルとは日頃から仲良しなだけに「双子座のカルトルとポルックスのよう」なのがよくわかるアンドレでした。
今宵一夜にバスティーユが二部にまわった分、二部は悲しい場面が続き、不覚にも(笑)泣きまくり。

・・・と褒めすぎか。(笑)
が、もちろん不満はあります。
悶絶夫人に失神夫人は健在だし、フェルゼンが「行け行けフェルゼン」と歌う場面で、後ろに流れるCGは安っぽいし、少女時代のアントワネットがガラスの馬車に乗って歌う場面は恥ずかしいし、アンドレが目が見えないという設定を飛ばしてるし
ついでにいえば、アンドレの出番少ないのにジェローデルは意味なく多いし。

でもまあ、この程度なら十分合格点かと。
次の観劇は、これまた私の大好きな水夏希さんのオスカル。
今からとっても楽しみです。
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