さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

「舞姫」見てきました

2007年06月24日 22時36分03秒 | 宝塚
演目を聞いた時から見たかった「舞姫」を見てきました。
景子先生の原作つきバウに外れなしの定説健在。
とっても良くできた舞台だったと思います。

「舞姫」は高校の教科書で読みましたが、なんちゅう身勝手な男だ・・・とあきれ果てた記憶が。

あれをどうやって宝塚チックにしあげるんだろう?というのが最大の興味でした。
バウだから身勝手男一直線で行くのか。
それもアリか!?とも思ったけど、みわっち(愛音羽麗)演じる太田豊太郎はどこまでも誠実で国と愛の狭間で悩み苦しみ、
結果的にエリスを不幸にしたことを誰のせいでもなく自分の責任だと認める。
武士の心を持ったまっすぐな日本男児となっていました。

こういう原作改変はオッケー。
(同じ植田でも、植田爺の原作改悪はオイオイだけどね)
観劇中に、今の日本人は恥とか大儀とかを忘れてしまって、堕落しちゃってるところあるよなあ・・・と我が身も含めてちょっと反省。
ただ、エリスの妊娠を想像妊娠にしちゃったのはどうだろう?でした。
それは景子たん、あまりにきれい事すぎやしないかい?

それと、この間の「堕天使」から歌ミュージカルに凝ってる?
歌がとっても多い舞台となってました。
みわっちは歌もそこそこ聴けるけど、彼女の場合もっと芝居させてあげたほうが良かったんじゃないかな。
でも、頭が良く、育ちが良く、そして愛に真摯である豊太郎はみわっちにぴったりだったと思います。
これで人気でるんじゃないかしら。
昨今のバウには珍しく「完売御礼」の札もかかってたし。
ただ、身長のせいか、時折衣装が似合ってなかったのが惜しかった。
軍服ってある程度の身長が必要なんですね。。。

エリスの野乃すみ花ちゃん。
まだ研3?こんなに何でも出来る路線娘役は久々では?
ロミジュリのかなみちゃんを彷彿させられました。
化粧顔はイマイチだけど(これ大問題。頑張って!)オペラなしに見ていたら十分美少女。
雰囲気で見せるのが上手いのかな。

まっつ(未涼亜希)の相沢謙吉。
これは良い役でしたね。というか、元々景子先生は男役には愛情たっぷりだよね。(笑)
美声も十分聞けました。
花組さんはトップの春野さんが上手いからみんな上手くなるのかなあ。

華形ひかるちゃんとまっつにみわっち。
揃って身長がもう少しあれば・・・と思ってしまう。
逆に花組だから助かってる?

後は華月由舞ちゃんのかわいらしさ&大きな胸!と光あけみさんのダイコンっぷりに驚きました。
光あけみさんと副組長さんの役、交換した方が良かったんじゃあ。
まだセリフ言わせるか~って感じで、ハラハラ。
これも堕天使の時の五峰さんとかぶりました。

あと、華形ひかるちゃん演じる原芳次郎の死ぬシーンで堕天使のリリスの昇天を思い出し、
2幕の二人の寝室のシーンで、ロミジュリの同じく寝室のシーンを思い出しました。
デジャブか?

でも、これだけの作品、青年館に持って行けば良かったのにねえ・・・と思います。
バウだけで終わらせるには惜しいです。
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