花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

北限はどこ

2020年09月14日 | 
この植物がなんだかわかりますか。
これはイチジク。甘くて美味しい果実で有名です。
よく関東などに行くと普通に販売されていますが
青森県ではほぼ見ることはありません。
なぜならイチジクは生育適温が15〜30度と高め。
さらに霜や寒風に弱いため、北国では育てられないからです。
イチジク栽培している農家の北限は秋田県。
秋田も相当な雪国だと思うのですが
そんな理由から青森県では経営栽培はされている記録はありません。
しかしこのところ温暖化が進んでいます。
もしかしたがここ南部町でも栽培できるかもしれません。
かつてフローラは温室での栽培に成功しましたが、露地ではまだ未挑戦。
そこで試しに昨年の秋に露地植えしてみました。
霜で枯死するかと心配しましたが、春になって葉が出てきました。
越冬成功です。あとは実がちゃんと着くかどうか。
これからが収穫に時期になるのでちょっと期待しています。
近い将来、フルーツの里「南部町」に
ニューフェースとして仲間入りするかもしれません。
乞うご期待!
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南限はどこ

2020年09月14日 | 研究
こちらはご存知リンゴンベリー。
フローラがストックホルムで何度も食べたジャムの原料です。
こちらは寒さが大好き。氷点下30度以下になっても
大丈夫というから驚きます。
生育適温は10〜25度。イチジクとはかなり違います。
そんなことから夏の暑さは苦手。
北国青森の夏でも今年は苦しんだと思われます。
ところでこのコケモモとも呼ばれるリンゴンベリー。
日本ではどれぐらい南まで自生しているのか調べてみましたが
詳しい資料は見つかりませんでした。
ただコケモモの仲間は九州でも自生しているようです。
こんな南までと驚きましたが、なんと場所は阿蘇。
高山植物として自生していました。
もちろん日本アルプスでも自生しているようです。
氷河期を生き抜いてきたというリンゴンベリー。
平地での南限はどの辺りなのでしょうか。
さてこのところ急に気温が下がってきました。
最低気温は現在17℃前後ですが、
予報では1週間かけて14℃ぐらいまで下がる予定。
残暑が厳しかっただけに風邪などひかないよう
気をつけなければなりません。
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