花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ハイリスク ハイリターン

2020年09月23日 | 研究
今年、コロナで巣篭もり生活が増えたため
ホットプレートがよく売れているそうです。
実はハンターズもご覧の通り、ホットプレートを購入しています。
とはいっても、みんなで焼肉パーティーを開くためではなく
国際大会に出場する研究を進めるうえで必要となり手に入れたものです。
実験に使うたくさんの器具をフローラから引き継いだハンターズですが
毎年研究内容が違うので、利用できるのは3分の1もありません。
特に今年は春からこのホットプレートばかりではなく
大量の水槽や土、試薬、オンライン関係の資材など何かと出費が多く
先日整理してみるとなんと80万円を超えていました。
びっくりすると思いますが、フローラもハンターズも
部活動ではないため活動費はありません。
したがって普通の研究班なら途中で資金切れを起こし
活動できなくなっているはずです。
それなのにハンターズがなんの心配もすることなく活動できたのは
今まで数々のコンクールに出場していただいた副賞をストックしていたから。
あらためて研究にはお金がかかることを実感するとともに、
たくさんの遺産を残してくれた先輩に感謝です。
いろんな意味で世界グランプリをとれて良かったと思うハンターズです。
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あなたあっての私です

2020年09月23日 | 研究
秋になりましたが、サンパチェンスが元気に花を咲かせています。
南国では多年草のサンパチェンスですが、北国では1年草。
それでも春から秋まで見応えのある大きな花を咲かせてくれます。
このように花壇用の草花として優れた特性をもつことから、
サンパチェンスは世界で数々の賞に輝いています。
特に日本よりも海外で大人気。アメリカ、ヨーロッパをはじめ
世界中で花を咲かせているようです。
2018年、フローラがストックホルム青少年水大賞に出場した際、
乗り継ぎで降りたフィンランドのヘルシンキの公園で
偶然見つけたぐらいです。
フローラは2013年ぐらいから、育成されたサカタのタネさんの
全面協力を得てサンパチェンスを使った水質浄化に取り組んできました。
サンパチェンスは2006年にデビューした比較的新しい草花。
もしこの花と出会わなかったら2018年のストックホルムはありませんでした。
そう思うとまさにありがたい花です。
経験から行くと南部町で楽しめるのはあと1ケ月ちょっと。
最後まで楽しみたいと思います。
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無茶振り

2020年09月23日 | 研究
ブルーのジャケットにゴールドのエンブレム。
これはアメリカ農業クラブFFAのユニフォームです。
日本の農業高校は日本学校農業クラブ連盟FFJに所属してるので
授業でその意義や活動について学びますが
そのルーツとなったFFAにも少し触れるようにしています。
年配の方ならイーグルスのボーカルであるドンヘンリーさんや
カントリーミュージックの大御所であるウィリーネルソンさんも
そのFFAメンバーだったことを伝えると皆さん親しみを覚えてくれますが
今の高校生に話してもそれは無理。ただFFJよりも
ずいぶん垢抜けていることは感じるようです。
さて今年、水の国際大会に出場したハンターズ。
またまた妙なところからオファーが来てしまいました。
それは県の高校総合文化祭の国際理解部の研究発表部門への出場依頼。
他校生と国際研究の成果を競ってほしいというのです。
実は昨年も無茶振りされ、開発途上国の寛容汚染を抑制するのを目的に
泡農薬を研究したバブルボーイズが引っ張り出されました。
ところが彼らはなんと最優秀を受賞してしまいました。
世界チャンプのハンターズがここで失敗したらなんだか変な話なので
あまり気乗りしませんが、この部門の県の事務局は名農。
学校の依頼を断れるほど勇気のないハンターズは承諾してしまいました。
大会は約1ヶ月後。どうなることやら。
秋の連休も終わり、今日から2学期再開です。
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常識ってなに

2020年09月23日 | 環境システム科
イチゴから長く伸びていたランナーの所々に出ていた葉。
小さな鉢の上に載せておいたらちゃんと活着してくれました。
あとは、へその緒のように親株から伸びているランナーを切り離すと
あっという間にたくさんの苗の出来上がり。
一般にひとつの親株から50株の苗を得ることができるそうですが
今回は無理せず、8株ほど苗にしてみました。
イチゴ苗は品種にもよりますが、安いものでも
ホームセンターで購入すると一株300円前後もします。
このように自分で苗にするとお得なので、ぜひ試してみてください。
ただ気になる噂もあります。このようにランナーから得た苗は
親株に近い苗から太郎苗、次郎苗、三郎苗と呼びますが
昔から栽培するなら太郎苗ではなく次郎苗、三郎苗を植えなさいといわれてきました。
その理由は太郎苗の生産力が低いからとのことです。
これはたくさんの農業者に信じられており、
大昔に行った実験でも確かにこの噂どおりの結果が出ているそうです。
それはどうしてどうでしょうか。どの苗もみんな同じ親から生まれたクローン。
遺伝的特性は同じはずです。太郎苗は一番最初にできた苗で老化している。
また次郎苗や三郎苗は太郎苗から栄養をとっているので、
太郎苗は親株のように栄養不足なのではないかと考える人もいます。
しかし最近の研究では小さな苗より大きな苗の方が収量が多いということもわかっているので
大きな太郎苗に栄養を与えてきちんと管理したら、
絶対次郎苗や三郎苗よりいい苗になるという人もいます。
よくわからないままイチゴの常識となっている「ダメな太郎苗説」。
果たして本当なのか誰か試してみませんか?
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