花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

謎の木枠

2020年09月29日 | 研究
ハンターズの本拠地である馴化温室にこんな木枠があります。
底がないので物品を収納するはできません。ではいったいこれは何でしょう。
2018年の青少年水大賞で水質浄化を発表して準グランプリを受賞した
フローラ最後のメンバーが2017年4月、つまり2年生の時に自作したものです。
ご存知の通り、環境システム科は全国でも珍しい工業要素を取り入れた農業学科。
したがって簡単な工作物なら木材でも金属でも作ります。
彼らは当時、長ねぎと玉ねぎの研究をすることになりました。
もちろんお得意のLEDを照射して可食部を太くする研究で
小さな小石で育てる礫耕栽培をしていました。
しかし玉ねぎはほったらかしでいいのですが、
長ねぎは培土して茎を遮光し、軟白部分を作らなければなりません。
露地なら土を簡単に寄せることはできますが、
温室それも礫耕となると小石が崩れ落ちてしまいます。
そこで考えたのがプランター内に木枠を設けて、小石が落ちないようにする方法。
園芸科学科時代のフローラならアイデアを実現させる技術はありませんでしたが
彼らは工業も学んでいるので設備もあり、こんな木工なんてすぐ作ります。
この木枠はそんな彼らの作品なのです。
しかしこの研究、玉ねぎでは大成功して数々受賞しましたが、長ねぎでは失敗。
一人一研究のフローラでは誰も助けてくれません。
そこで先輩の取り組んだ研究をまた引っ張り出して、改良することになりました。
それが植物による水質浄化。長ねぎの失敗があったからこそ
世界準グランプリが生まれました。
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これにて校了

2020年09月29日 | 研究
ハンターズのグランプリを記念して製作している報告書。
たくさんの方のご協力で原稿が集まり、最終校正が行われています。
左側の色合いの悪かった最初のダブルトーンも、さすがはプロ。
なんども校正した結果、徐々に左のようにきれいなブルーに仕上げてくれました。
ところが問題なのは何といっても文章。
何度も目を通しているはずなのに、毎回見つかる誤字脱字。
もちろんたくさんの方の目で確認していますが、
これでOKということにならず、何だか不安です。
とはいってもこの本は来月2日に行われる報告会で
参加された皆さんに配布するもの。
いつまでも校正しているわけにはいきません。
最後は決断。ということでこれにて校了となりました。
ところでこの冊子、250部作るのと500部作るのでは
ほとんど見積もり額は変わりません。
なぜなら印刷にかかるコストの多くは製版。紙代なんて安いものです。
だから部数が増えてもほぼ見積もりは変わらないのです。
今から20年も前、初めてDTP(卓上編集)に取り組んでいた時は
印刷機にかける直前の版が完成するぐらいまで自ら行っていました。
透明な巨大OHPシートのようなものに焼き付けた版の元を
印刷屋に持ち込めた時代。
今よりもDTPの安さを感じることができた時代でもありました。
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