花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

溶けません

2021年01月13日 | 学校
2018年、ファイナルフローラが水の国際大会で
世界準グランプリを受賞したのを記念して立ててくれた横看板。
環境班の本拠地である馴化温室のそばにたててもらいました。
その下にあるのはツツジのトピアリーですが
ご覧のとおり雪に埋まってしまいました。
いつもなら降った雪が日中、少し溶けてグチャグチャになるのですが
今年は最高気温でも氷点下。ものすごく寒いので
降った雪がまったく溶けません。
除雪した雪も溶けずにそのまま。盛り上がっています。
さらに道の雪は、自動車に踏まれるので
妙にサラサラのまま道に敷き詰められています。
そんな理由で、滑りやすく歩きにくい状態です。
今週金曜日には始業式が行われ3学期が始まります。
少し溶けてくれればいいのですが、1月20日は大寒。
ますます冷えるのかもしれません。
今年は厳しい冬になっています。
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温室に眠る幻の研究

2021年01月13日 | 環境システム科
ちょっと懐かしい写真を紹介します。
これは今年、水の国際大会でスピーチを担当したハンターズのメンバーが、
2019年に栽培研究をしているようすです。
三和土の研究じゃないの?と不思議に思われるかもしれませんが
ハンターズは一人一研究。三和土の研究は相方のテーマで
スタート時の彼は、まったく違うテーマで取り組んでいました。
植物の名前はクワイ。お正月で食べる縁起物です。
とはいってもこの辺りで食べる習慣はありませんが・・・。
さてこのクワイ、水田雑草のオモダカの仲間で
ラッキョウのように肥大した塊茎をいただきます。
彼が取り組んだのは人工光でクワイの収量を増やすこと。
長年の経験から青色光は多くの植物の茎を横に肥大させる効果があるので
もしかしたら増収するかもしれないと考えたからです。
まさに先輩TEAM FLORA PHOTONICS の再来。
ところが研究は失敗。青では肥大しませんでした。クワイの可食部は土の中。
タマネギなどと違って可食部に直接光が当たっていないからかもしれません。
またタマネギが鱗茎に対してクワイは塊茎、この違いも大きいと思います。
逆に増収したのが赤色光。光合成が盛んになって縦方向に伸びたクワイは
たくさんの栄養を塊茎に蓄えたのだと思います。
赤色光で増収することがわかり、結果オーライではありますが
彼にとって狙った結果でなかったため、ちょっとガッカリしたようです。
彼はこの研究成果をまとめ、2019年の農業クラブ上級位検定を取得しています。
その後、三和土の集水システムを研究していた相棒をサポート要請を受け
ともに世界の舞台で発表し、グランプリを受賞しました。
そういうわけで、このクワイの取り組みは
どの大会にもエントリーしていない幻の研究。
後輩がまた光を当ててくれるまで、この温室で眠ることになりそうです。
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