花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

農工商対応

2021年01月17日 | 環境システム科
環境システム科は名久井農業高校の中で一番新しい学科です。
農業と工業を融合させて学ぶというコンセプトは全国的に珍しく
普通の農業高校や工業高校では学べないユニークな学習が特徴です。
とはいっても農業も工業もともに専門学科。
それぞれ異なる基礎的、基本的な知識や技術を積み上げながら
経営者や技術者を目指して行きます。
ではどこで融合させるのでしょうか。
それがこの水耕栽培。育てているのはご覧のような葉菜で
いかにも農業という感じですが、水耕栽培はポンプで循環させた
養液で栽培する人工的な栽培法。室内栽培なので照明も必要です。
動かしたり、故障を直すには栽培装置の仕組みはもちろん、
電気や照明の知識が欠かせません。もちろん自分で作ることもします。
つまり環境システム科で扱う温室は、農業と工業を融合させる教材なのです。
この写真は販売するために栽培した野菜を袋に詰めているところですが
コストを考えながら販売したり、水耕栽培の長所を活かした
商品開発にチャレンジする商業的学習も行っています。
商業高校と違うのは商品を自前で持っているのはもちろん、
商品開発もできるところ。このように農工だけでなく
商までも融合されているのです。多くの専門高校の学科は
最初からある程度進路が決められていますが、名農は違います。
農業経営なのか、工業技術者なのか、商業の道に進むのか。
はたまた今年も国立大学に進学する人がいるように
大学に進学し、道を極めて行くこともできます。
体験しながら自分の興味のある道に進めることができる。
これが名農のいいところです。
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最後の晩餐

2021年01月17日 | 研究
どうみてもこれはハンターズの外食風景。
高校生だからアルコール類はないようですが、
何だか密になっていけない雰囲気が漂っています。
でもこれは今から1年前。2020年2月上旬に東京で撮影されたもの。
東京で行われた環境系の発表会に1泊2日で参加した際の夕食です。
2019年4月に結成したハンターズにとって、これは4回目の県外遠征。
フローラ時代から3年生は秋になると宿泊を伴う遠征を月1回はこなしていましたが
結成したての2年生のハンターズはまだ発表できる研究成果が少なく
このようにみんな揃って宿泊を伴う大会に参加するのはこの時が2回目でした。
旅の思い出は何といっても知らない街に行ったり
みんなで美味しいものを食べること。
修学旅行のように時間に追われることもなく
部活動の遠征のように体を使った練習を伴わないハンターズの遠征は
まるで観光旅行のように楽しいものです。
夕食時に必ずといっていいほど写真を撮りますが
3月の卒業アルバムを作る際は、記録されているたくさんの食事シーンを見るだけで
当時の様子が思い出され楽しくなります。
ところがです。このようなみんなで食べる楽しい外食の写真は
悲しいことにこれが最後となってしまいました。
なぜなら2020年3月以降、コロナの感染が日本中に拡大し
その後一度も外食どころか、遠征に行く機会すらなくなったからです。
卒業が近いので、彼らの2年間の努力を労いたいのですが、
今はそれすらかなわない状況。3月1日には卒業してしまうハンターズ。
何ともやりきれません。
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