花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

状態は悪化か

2021年01月16日 | 研究
今から1年前の夜の大阪。
ハンターズ2名とバブルボーイズ1名の3人が歩いています。
これは昨年、毎日地球未来賞の授賞式に招かれた時の様子です。
午後から毎日新聞大阪本社で始まった授賞式、
お開きになった時にはすっかり日が暮れていました。
この時期はコロナの感染が問題になり始めていた頃。
授賞式の1週間前に東京で開催された大会に出場した際は
参加者はもちろん、街ゆく人たちもみんなマスク姿でした。
ところが大阪はマスクなし。電車に乗って見回しても
マスクをしているのはハンターズぐらい。
地域によってこんなにも受け止め方が違うんだと驚いたものです。
感染の不安を常に感じる旅でしたが、行き帰り飛行機。
三沢空港と伊丹空港間のフライトでしたが
初めて乗ったメンバーもいて、結構楽しんでいました。
確かこの授賞式から帰って約2週間後には卒業式。
そしてその数日後にはコロナ感染拡大で全国的に休校になっていきます。
あれから1年経ちますが、取り巻く状況はより悪化しています。
夏まで研究に集中し、秋冬は発表のため全国を飛び歩く。
そんな研究班の日常を早く取り戻したいものです。


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答えはキャリーオーバー

2021年01月16日 | 学校
名久井農業高校の第2農場に設置されている太陽光パネル。
ここで発電された電気はバッテリーに蓄電され
学校の非常時はもちろん、普段でも専用コンセントから利用できます。
昨年の3月をもって終了した京都大学との雪国向きLED信号機開発。
最初はフローラ女子がヨーグルトの蓋の構造をレンズにつけることで
水をはじき、着雪を抑制できるのではないかというアイデアから始まりましたが
実際の雪で試すと雪にはいろいろな種類があり、なかなかうまくいきませんでした。
そして研究は同じ環境システム科のRED SIGNALSに引き継がれ
微弱な電気で雪を溶かす方法に変更されました。
試作品も出来上がり、現在学校の玄関前に実物の信号機が設置されています。
数年間、この研究に関わった皆さん、本当にお疲れ様でした。
しかしコロナの感染拡大で最終結果を発表する場もなくなり、みんな不完全燃焼。
記者会見も開いていないので、おそらくまだ研究が続いていると
思っている方も多いのではないでしょうか。
何か締めくくる良い方法があれば良いのですが残念です。
研究していた当時、フローラメンバーたちがよく話題としていたのが
このソーラーパネルの着雪。こちらも雪が積もると発電量が落ちます。
またガラス温室やビニールハウスも同様で、着雪によって採光量が落ちます。
さらに最近の自動車のライトはLEDですが、こちらも熱を発生しにくいため
雪が付着するというのです。そういえばヘッドライトに
小さなワイパーが付属している高級車もありますね。
こちらもまだ解決していません。
心残りなのがフローラが提案したロータス効果をつけた素材と
微弱ヒーターを組み合わせる方法。より低い電力で付着を
防げるのではないかと思うからです。しかし試すことなく研究は終了し、
解決の答えはキャリーオーバー中。
ぜひどこかの研究班で試してもらえれば嬉しいですね。
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