花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

VRといったら

2021年01月22日 | 研究
記録写真が必須の研究活動。
レポートを作る時、実験の方法や結果がわかる写真の掲載が必要だからです。
また農業クラブの発表会でも同様に写真が必要なので
指導者は毎回カメラを持参する必要があります。
かつてどこかの研究班が班員一人一台カメラを貸し与え
記録するよう指導した時がありましたが、このチャレンジは大失敗。
必死に実験したり作業しているのは班員。
こんな状態で自分自身を撮影できるはずがありません。
今はカメラ付きスマホをみなさん持っていますが、これだって同じです。
フローラも生徒が使えるようなカメラを1台準備したことがありますが
やはり記録したい大事な作業をしている時はみんなが火事場。
撮り忘れが多いうえ、上手に撮れていないので使えないのです。
結局今も、指導者がカメラを持って各班を巡回しながら記録しています。
フィルムカメラからデジタルカメラになってフィルム代を気にしなくて済むことから
何枚も記録できるようになりましたが、真剣勝負という感覚が薄れたため
雑な写真が増えてきました。特に手ブレがあると拡大して使えません。
下手くそといわれればそれまでですが、今のレンズには
そんな問題を解決する機能があります。それがレンズの下の方にあるVRというスイッチ。
でもVRといっても仮想現実が写るはずがありません。
このVRは「Vibration Reduction」。つまり手ブレ補正機能です。
これをONにして撮ると見事に手ブレが解消される優れもので
今やたくさんの光学機器に搭載されています。しかし肝心の問題はまだ未解決。
いざという実験の時は、いくらVRがついていてもこちらも指導に必死。
結局、気がつくと誰も写真を撮っていないのです。忘れ防止機能が必要です。
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虎の穴

2021年01月22日 | 学校
ここは農業クラブ室。どこの高校にも生徒会室があると思いますが
名久井農業高校には農業クラブと生徒会がそれぞれ部屋を持っているのです。
これは昨年の秋。農業クラブ室に集まっているのは役員ではなく1年生。
農業クラブとハンターズが連携して行っている人材育成プロジェクトに
応募してきた1年生です。ハンターズでは彼らをJr.と呼んでいます。
2020年は総勢7名。1年生には課題研究の授業がないため
放課後に集まって活動しています。もちろん名農は全員が部活動を行うため
彼らはいろいろなものを掛け持っており、本当に頭が下がります。
今年度はコロナ禍ではありましたが、目標は例年通り発表会へのチャレンジ。
農業クラブがある大学がオンラインで行う発表会を見つけたので
それに1年生7名3組がチャレンジしました。
初めての質疑応答に不安いっぱいだったようですが、さすがは名農生。
先輩の姿を思い出しながら元気に質問に答えています。
その結果、ハンターズJr.Aが奨励賞、ハンターズJr.Bと農クチームが敢闘賞。
いずれも小さな賞状をいただきました。これでも彼らにとっては大きな一歩。
自信がついたのできっと来年度に活かせるはずです。
ある時、取材に来た新聞記者さん、偶然発表練習している彼らを発見。
1年生であることを知ると名農の層の厚さに感心していました。
このように次から次へとチャレンジャーを育てては送り出すあたりまるで「虎の穴」。
タイガーマスクという古い漫画に出てくる育成組織のようです。
でも虎の穴は悪役レスラーですが、こちらは次世代リーダー養成所。だいぶ違います。
さて本家ハンターズはもう解散秒読みですが、Jr.はあと2回大会にチャレンジする予定。
1回目は3月に結果がわかり、選出されるとオンラインでの発表機会が与えられます。
2回目は学会で来年結果がわかります。こちらはいつもなら大会に招かれるのですが
コロナで期待できません。それでもチャレンジしないと前に進めないので
頑張るつもりです。このようにハンターズがまいたJr.のタネが芽を出しています。
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