花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

別世界

2021年01月15日 | 園芸科学科
新年になって初めて園芸科学科の草花温室を覗いてみました。
昨年の暮れには秋の主役のシクラメンから
春の主役であるサイネリアに変わったのは知っていましたが
あれから1ケ月、ずいぶん大きく育っています。
よく見るともう蕾がついているものもあります。
暖房もたかれており、ここは別世界。
コロナで暗いニュースばかりですが、ぜひ報道関係の方には
このような小さな春を取り上げてもらいたいものです。
さてこのサイネリア。毎年、地域の学校の卒業式を盛り上げています。
中でも本家本元の名久井農業高校の卒業式は見事。
花の卒業式ともいわれるように、これでもかとステージをサイネリアで飾ります。
あまりの美しさに時々、テレビ局が取材に訪れるほどです。
前回の卒業式はコロナで在校生が参加しない小規模なセレモニーになりましたが、
それでも花の卒業式だけは名農のアイデンティティテーとして続けました。
相変わらず収束しないコロナ禍の中、今年の卒業式はどうなるのでしょう。
おそらく、きっと名農は卒業の花道を
文字通りサネリアで飾るはずです。
今日は始業式。3学期のスタートです。
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スタートなのにゴール

2021年01月15日 | 学校
1月15日、今日は3学期の始業式ですが小正月でもあります。
昔から小正月は、その年の豊作祈願や吉凶占いなどを行う日でした。
したがって各地にいろいろな伝統行事が誕生しています。
この地域ではミズキの枝に餅をつけて飾る「繭玉」が一般的。
今も見ることができます。これはかつてこの地域で養蚕が盛んだったため。
今年もこのようにたくさんの繭ができますようにと祈ります。
また同様に田植え作業を踊って豊作を祈る「えんぶり」も有名です。
観光資源でもある八戸のえんぶりは旧暦の小正月に行われています。
農業は食料の供給という大切な使命をもっていますが
農村の美しい農村の景観や伝統文化を守るという役割も担っています。
ところが近年、農村の景観や伝統文化などお金にならないものはどんどん消え
高速道路やメガソーラーなどに経済を支えるものに置き換わってきています。
さらに農村でも核家族化が進み、
伝統文化や風習が家族内で伝承されなくなってきました。
農業高校では主に農業に関する知識や技術を学びますが
農業の歴史や文化についても学習します。
地味ですが、農村文化を伝えようとする有意義な取り組みです。
さて小正月となり、いよいよ新年もスタートとなりますが
生徒にとってはスタートではなくまもなゴール。
1年間、3年間の総まとめに取り組みます。
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