花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

最初で最大のハードル

2021年04月12日 | 研究
ご覧ください。大きな鉢の受け皿にビニールポットが並んでいます。
これはある草花の苗。よく見ると鉢には少し水がはられています。
実はフローラハンターズの男子メンバーが水耕栽培しようと計画しているのです。
しかし陸生植物をいきなり水につけては根が窒息してしまいます。
そこで水につけ植物の特殊能力である水中根を発生させて、
水中でも呼吸ができるようにすると、なんとか乗り越えられるのではと考えました。
つまり水耕栽培をするための前処理なのです。
ところが水中根が生えてくる前に窒息してしまったらどうしようもありません。
その対策として行なっているのがエアレーション。
丸い受け皿から管が出ているのがわかると思いますが
この管は金魚などの飼育で使うエアポンプにつながっています。
水中根が出てくるまで強制的に空気を送り、根腐れを防ごうという対策なのです。
しかし植物によって水中根が発生しやすい植物としにくいものがあるはず。
かつてフローラがバイオエンジンを製作する際に用いたサンパチェンスは
簡単に生えてきましたが、果たしてこの植物はどうでしょうか。
この研究を進める上で、これが最初で最大のハードルです。
場所はハンターズの本拠地である馴化温室。
水が蒸発、吸収されてなくなっていないか、
エアレーションはちゃんと機能しているか。
2週間ほど気が抜けない毎日が続きます。
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花は咲く

2021年04月12日 | 環境システム科
チームの本拠地である馴化温室の向かいに
環境システム科のビニールハウスがあります。
環境システム科の授業で野菜栽培をするために使っていますが
昨年はこのハウスの空きスペースを使って
ハンターズは三和土の土型を作って集水ウイングを製作していました。
そんなわけでハンターズも課題研究ではたいへんお世話になっています。
さて、まだ屋外は霜が降りているので露地栽培は厳しいはずですが、
なんとなくビニールハウスの中に緑の植物の存在を感じました。
まさかと思って入り口を開けてみると、中はポカポカ。
ご存知のようにお花畑で黄色の花があちこちで咲いています。
いつの間に草花温室になったのかと不思議に思いましたが、
よく見るとこれはアブラナ科の花。十字花科といわれるように
特徴的な4枚の花弁があります。ハクサイ、キャペツ、ブロッコリー?
昨年の秋は、ここで何を栽培していたのでしょう。
どちらにしても「とう」が立ってしまったので売り物になりません。
春先の最初の活動は、これらの植物の抜き取りになるかもしれません。
始業式も終わって、1年生も今日から授業開始です。
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