花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

100円ショップ

2021年04月15日 | 研究
春は研究活動がスタートする季節。
フローラハンターズも6つのテーマを同時スタートさせました。
すると何かと大変なのが研究資材の確保。6テーマもあれば深刻です。
科学部や大学の研究室と違い、課題研究は週に2日だけ、それも授業内での活動。
そのため活動日はとても貴重です。万が一、資材がないので
今日はできないなんてハプニングが起きると、どんどん計画が遅れていきます。
したがってハンターズ事務所としては、彼らが活動するのに必要な資材をきちんと揃え、
いかに歩みを止めずに計画通り進められるようサポートするかが重要な任務となります。
事前に計画はできているので、いつ何を使うかは把握しているつもりですが
時には突発的な注文が入る場合があります。
そんな時、ハンターズを救ってくれるのは100円ショップ。
ほとんどのものが安く手に入るので、飛び回って調達に当たります。
この日、彼は実験に使うプラスチックの箱に穴を開けていますが
この容器も100円ショップから調達したもの。
予算の少ない他の高校の研究班でも、きっと活用しているのではないでしょうか。
しかし常に節約しているわけではありません。
どうしても分析に必要な場合や時間を短縮したい時には
貯めたヘソクリをはたいて思い切って高額の機器を購入する場合もあります。
勝負事も研究活動も同じ。普段はじっと辛抱していますが、
ここぞという時は大胆に勝負に出る。メリハリがポイントです。
これも大先輩チームフローラフォトニクスから受け継いだ流儀。
もしかしたらコロナ対応にも共通しているかもしれません。
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PINK

2021年04月15日 | 園芸科学科
園芸科学科の草花温室に来ています。
この時期、ここは春の花壇苗が主役。
たくさんの苗が入ったセルトレイが並んでいます。
すると温室の外に何やら咲いている花を発見しました。
それがこの花。濃いピンク色が印象的なナデシコです。
ナデシコの英名はダイアンサス、もしくはPINK。
いろんな場面でピンク色と口にしますが、本来はナデシコの色。
これこそ正真正銘のピンク色なのです。
とはいっても現在のナデシコは改良されて、
ピンクといっても濃さの違うさまざまな品種が出回っています。
いったい本家本元となる原種のナデシコはどんなピンク色だったのか気になります。
さてナデシコといえば女子サッカー。
W杯の優勝でナデシコJAPANという愛称もすっかり定着しましたが
チームフローラフォトニクスが結成された2009年は
まだ知名度は高くありませんでした。
結成時、フローラが初めて研究材料に選んだのがナデシコ。
強い光を与えることで伸長が抑制され、草丈の低いまま開花する現象を見つけました。
日本植物学会で発表すると初陣ながら入賞。
名農が初めてポスター発表をした歴史的な研究となりました。
現在名農や青森県の農業高校生が当たり前に発表しているポスター発表は
初代フローラがつけた道から導入されたものです。
その後、京都大学のテクノ愛でも入賞したこのナデシコ研究。
矮化剤を使わないでミニナデシコを作るユニークな技術と
その収益の一部をナデシコJAPANの強化費にしようというアイデアが受けてのことですが、
当時の女子サッカーは弱く、ナデシコJAPANって何?といわれたぐらいでした。
この10年でずいぶん強くなったものです。
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