花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

やってみなけりゃわからない

2021年04月25日 | 研究
ハンターズの一人が白い液体を何やら塗っています。
先々週、これと同じ白い液体を和紙に塗っているメンバーがいましたが
それとは似ていますが、まったく別の研究です。
実は彼が塗っているのは透明粘土。
乾くと透明になり固化する特徴があります。
4月に入ってすぐこの研究に取り組んでいましたが
粘土の量が多すぎて思うように固化せず、実験としては失敗。
そこで工夫を加えて再チャレンジしているのです。
粘土を塗っているものはゴム板と金網。
これにハケで上手に塗っています。
おそらく今回は1週間もすれば問題なく固化するはずです。
しかしハードルはこれから。
彼はこの粘土を塗った板を水中に設置したいのです。
でも粘土だから水に溶けてしまうのでしょうか。
はたまた残念ながら板から剥がれてしまうのでしょうか。
答えはNHKの大科学実験のキャッチフレーズ。
つまり「やってみなけりゃわからない」。
誰も知らないことにチャレンジするのはワクワクします。
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カリキュラムに託されたメッセージ

2021年04月25日 | 環境システム科
環境システム科は農と工それぞれの知識技術を学べるユニークな学科です。
初めての方はまったく異なる分野をなぜ2つ設けたんだろうと不思議に思われるはずです。
実はこの学科のコンセプトは最初に施設園芸がベースにあるのです。
今から10年ほど前、都市型の施設園芸や植物工場が注目されていました。
中でも温室の中で環境を制御しながら栽培する水耕栽培の普及は著しいものがあります。
しかし栽培や植物生理の知識はあるけれど、
電気など装置や施設そのものを制御する技術をもつ農業者が少ないという課題がありました。
そこで水耕栽培を主にした施設園芸をまず学んだ後、各自の興味や進路に応じて
さらに栽培や商品開発や販売を極める園芸ビジネス類型と
施設に関わる電気や配管などの工業的技術を極める生産システム類型に分かれるという
全国でも例のないコンセプトが誕生したのです。
したがって農と工がバラバラに活動しているように見えますが、
これはいずれも施設園芸のため。二手に分かれてそれぞれの技術を習得したら
目指すは互いに手を取り合って作る新しい施設園芸。
つまり二つの類型はそもそも同じ基盤から発生しているのです。
類型に分かれても科目「施設園芸」だけは両者学ぶところ、
また3年になると今まで分かれていた両者が手を組んで自分の得意分野を駆使して
水耕栽培経営を実践する科目「起業チャレンジ」に挑むところなど
環境システム科のカリキュラムにこのメッセージが表現されています。
さらに県も賛同し起業チャレンジのため特注の水耕栽培温室も整備されています。
このように「施設園芸」と「起業チャレンジ」は環境システム科の心臓なのです。
しかし学科が誕生してもう8年。設立の理念は当然忘れかけてきます。
生徒も先生も再度、学科新設の目的を意識することで
各科目の学習目的が理解でき励みになると思います。
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