花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ナンバーファーム

2021年04月20日 | 学校
4月も後半に入り日増しに暖かくなってきました。
遠くに見える標高615mの名久井岳の雪も消え、
馬淵川のほとりの木々にも優しい若葉をつけています。
さて名久井農業高校には主に3つの農場があります。
校舎から見えるグラウンドの奥が第3農場。
南部太ねぎや苗販売で有名な生物生産科のホームである野菜圃場です。
そして校舎のすぐ下の温室群が第2農場。
こちらには園芸科学科の草花温室と
環境システム科の水耕温室や工業実習等が並んでいます。
では肝腎要の第1農場はどこでしょう。
実は学校から歩いて10分弱の川沿いにあるのです。
なぜなら名久井農業高校はその昔、この川端の地で誕生したから。
しかし度重なる馬淵川の氾濫を避けるため現在の高台に校舎は移転しましたが
南部町の代名詞である果樹園を抱える第1農場だけは
そのまま当時の場所に残っているというわけです。
この農場は長年、生物生産科と園芸科学科の農場でしたが
園芸科学科は今年で閉科。来年度からは生物生産科の管理下に変わります。
昔、旧制高等学校のなかで数字を冠した学校群を
ナンバースクールといいますが、名久井農業高校はナンバーファーム。
「疲れた〜」「川面を吹く風が気持ちいい!」
初めて橋をこえて第1農場まで歩いた1年生たちはいったい何を感じたでしょう。

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壊れかけの温室

2021年04月20日 | 研究
黒い小さな種子がいくつか見えます。
よく見ると黒いものが種皮で、下方に白い根が伸びているのがわかります。
さらに細かいところまで見ると少し緑がかった幼葉のらしきものもあります。
これは小松菜。水耕栽培用にスポンジに播種してみました。
ハンターズのベースキャンプである馴化温室は日中気温が上がります。
そのため3日ほどで発芽してきたようです。
実はこれ、フローラハンターズの実験材料。
工業系や食品系の実験なら材料が揃ったらすぐ開始できますし
その材料は市販されています。ところが植物実験はそういきません。
草花の苗ならホームセンターで売っていますが、
小松菜の苗はどこにも売っていません。
そんな理由からまずは苗を育てているところです。
実験に使える大きさになるまで数週間。それまで実験できません。
ましてや枯してしまったら、さらに予定が遅れます。
本実験は当然失敗できませんが、準備のための育苗でも失敗できない。
生き物相手なので仕方のないことですが、緊張が続きます。
ところでこの馴化温室は「壊れかけのラジオ」ならぬ、窓が閉まらない壊れかけの温室。
気温1度前後まで下がった夜や朝の冷気がそのまま流れこみます。
霜こそ降りませんが、苗も暑さと寒さのストレスを抱えているはず。
このところ花冷え。枯れずに育ってほしいものです。
さて4月の学校は健診や総会などの行事の連続です。
したがって今週も来週も課題研究は週に1回だけ。そしてGW突入。
どう時間配分して予定通り進めるか。マネージメントの腕が試されます。
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