花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

HUNTERS RETURNS

2021年04月16日 | 研究
環境班3代目、フローラハンターズの今年4回目の活動は馴化温室の予定。
先代のトレジャーハンターズが最後にここで活動したのが
昨年の10月下旬なので、なんと5ヶ月ぶりです。
Jr.出身の2名は昨年この温室で研究していたので、
どんな温室なのかすでに知っていますが
新しく仲間になった4名はまだ足を踏み入れたことがありません。
この大きな温室を独り占めしている贅沢、そしてロッカーや収納ボックスに
眠っているたくさんの研究資材、さらに見た目は立派な施設ながら
壊れて窓が閉まらない名ばかりの温室であることを知ってきっと驚くことでしょう。
これから2年間、この温室で大きな夢を育ててほしいものです。
さてハンターズのベースキャンプであるこの馴化温室の脇には
フローラ時代からもう10年も管理しているブルーベリーの鉢植えがあります。
よく見ると芽が次第に膨らんできているのが分かります。
昨年もトレジャーハンターズがピートモスや肥料などを与え
時には野鳥と睨み合いながら大切に管理してきました。
今年はフローラハンターズがその役を担い
しっかりと伝統を守っていくことになります。
本日の午後、新生ハンターズが馴化温室に帰ってきます。
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CAM型光合成

2021年04月16日 | 園芸科学科
園芸科学科の草花温室で見つけた植物。
小さくてかわいい多肉植物です。
サボテンで代表される多肉植物は数が多いうえに似ており
素人ではそう簡単には見分けがつきません。
ただこのバラの花のような形状からみると
ベンケイソウ科の植物だと思われます。
ベンケイソウは水分を貯蔵できる太い茎と葉を持ち
北半球から南アフリカまで広く分布しているといいます。
暑いところに自生するため、光合成をしようと
日中に気孔を開くと水分が逆に蒸発してしまいます。
それを避けるため気温の下がった夜間に二酸化炭素を吸収して貯め
日中に太陽光を受けて光合成するという特殊な光合成システムを持っています。
これをCAM型光合成といいますが、
ベンケイソウの英名Crassulaceaeの頭文字のCが
このCAM型のCになっています。
ところでこの多肉植物は商品なのでしょうか。
もしかしたら生徒や先生方の趣味で育てているかもしれません。
でも植物を学ぶうえで、CAM型光合成をしている植物の実物は
貴重な教材になっているはずです。
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サボテンは双子葉

2021年04月16日 | その他
試験管の中に小さな植物が見えます。
これはサボテン。試験管の中に無菌播種したものです。
面白いことに1週間もすると芽が出てきますが
ほとんどは2つのツノを持っています。
この試験管には偶然2粒播種されたのでシルエットが重なってしまいました。
これは前任校で行なったプロジェクトですが
生徒たちは姿形からミニトトロと呼んでいました。
サボテンは双子葉植物。したがってこのツノはサボテンの子葉なんです。
しかしまもなくツノは消えて、葉の代わり棘が出てきます。
種から育てた人しか見ることのできない幻の双葉。
この可愛さにはみんな感激したものです。
実はこの研究をしていた際、砂漠の宝石とも呼ばれるリトープスや
透明の葉を持つハオルチアなどの仲間も同じように試験管内で育てていました。
写真があるはずですが、10年以上前なのでちょっと探せませんでした。
さてサボテンの栽培目的はなんだったと思いますか
サボテン生産や多肉植物の生育特性を探るというものではありません。
ヒントは培地をきれいなピンクや黄色に着色していること。
答えは次回、ご紹介します。

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