花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

お互い様ルール

2021年04月27日 | 研究
今年度のフローラハンターズの研究は6テーマありますが
そのうちまだ4テーマが実験のための準備中。
実験が始まると定期的に調査分析を行うことになるので
作業としては落ち着くのですが、そう簡単には行きません。
しかしこの日、嬉しことに3つのテーマが実験開始となりました。
主任研究員は、昨年Jr.として活動した女子メンバーです。
テーマも昨年からの継続なので、調査方法も慣れたもの。
戸惑うことなく水槽から採水しては成分分析を始めました。
ところが分析するのは1つの水槽で6項目。
水槽が10個もあるので一人で行うと数時間かかってしまいます。
これでは授業内で終われません。
そこで二人のメンバーが毎回彼女の分析をサポートすることになりました。
でもこの二人は自分の研究をしなくても良いのでしょうか。
その点は心配ご無用。課題研究は1週間に2回あるため
週1回行う調査日をずらしたのです。
つまり火曜日は彼女の調査日、そして金曜日はサポートしてくれる
二人の調査日。お互い調査のない日にサポートに回る作戦です。
その結果、この日はサポートの甲斐あって調査は80分で終了。
なんとか乗り切りました。今後はこの繰り返し。
慣れてくるのでもっと早く終わるかもしれません。
お互い様ルールの発動です。
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時が止まったまま

2021年04月27日 | 学校
第2農場といえば園芸科学科と環境システム科の温室群が立ち並んでいますが
さらにその奥に足を踏み入れると、初めての方には珍しく
昔の名農を知っている人にとっては懐かしい施設や設備を見ることができます。
さあこのスペースXの発射台のようなものは何でしょう。
かなり大きいものです。名前はベールエレベーター。
ベールとは牛の餌となる干し草を圧縮梱包したもの。
つまりこれは少人数でキューブに梱包された干し草を
トラックなどに積み込むための装置というわけです。
ただ最近は干し草を大きなロールにしてポリシートで
巨大なトイレットペーパーのように梱包する方法が一般的になったので
あまり見ることはなくなったのではないでしょうか。
さてこの酪農で使う農業機械ですが、動物のない名農になぜあるのでしょうか。
実はその昔、名久井農業高校には畜産科があったのです。
学科再編で閉科してしまいましたが、農業動物を学ぶ教材として
10年ほど前まで肉牛を飼育していました。
この農機はそんな時代の遺産なのです。
名農には農業科、生活科、農芸化学科などいろいろな学科がありました。
農場を歩くと名農の歴史、つまり農業の歴史を物語る遺産を見つけられます。
ちょっとしたタイムトラベル。静かな農場に吹く風を感じながら魔を閉じると
当時の様子が蘇ってくるかのようです。
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