花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ポイントは「鳥の目」

2021年09月03日 | 研究
長年、ビジネスプラン作りに挑戦してきた研究チーム。
ユニークなプランをたくさん発表してきました。
評価はともかく、記憶に残っているものには「利用者が販売もできる市民農園」、
「おばあさんが経営する伝統スイーツ茶屋」「メガソーラー農園」「屋上農園化計画」
「エアークリーナープランツ」などタイトルを聞いただけで面白そうなものばかりです。
ただほとんどのプランは、彼らが農業高校の学習を通し感じた課題を解消するアイデア。
時には自分たちの研究成果をもとに作ったプランもあります。
プランはいくら妄想でいいとはいえ、体験に根ざしたところが彼らの強みなのです。
さてホワイトボードには妙な図が描かれています。これはビジネスモデル。
頭の中では良さそうに思えたアイデアでも、このように書き出してみると
矛盾が見えてきます。さらにモヤモヤした頭の中を「見える化」し、
鳥のように俯瞰することで新しいアイデアを追加することもできるようになります。
ビジネスでも研究でも大切なのは「鳥の頭」ではなく「鳥の目」を持つなのです。
チームはこの図を作るのに2時間もかけます。
ああでもない、こうでもないという雑談の中から次第に形が出来上がりますが
仕組みが出来上がったらもうこちらのもの。
あとは文字や数字にしていけば良いのです。今年のアイデアも農業や自然関連。
南部町をはじめとする多くの農村の抱える問題を解消する夢のプランが
秋が深まるようにゆっくりと出来上がっていきます。
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チラシ広告に社会が見える

2021年09月03日 | 環境システム科
環境システム科といえば工業というイメージが定着していますが
水耕栽培など施設園芸を主に学ぶ農業の学科です。
また今年度をもって園芸科学科が閉科されるので
名農の代名詞である草花部門が環境システム科に移行され
さらにバージョンアップしています。花の栽培や利用法を学んだり
花関係の資格を目指す方はぜひ環境システム科においでください。
さて環境システム科にはもうひとつの顔があります。
それが商業系の学習。商業高校で学ぶビジネス系の科目があったり
商業系の資格も施設園芸類型に進むと取得できるのです。
工業の技術者を目指すのか、販売などの仕事に携わるのか。
同じ環境システム科でも、進む道はだいぶ違うので検討が必要です。
さてそんなビジネス系の学習で、先日こんなものが話題となりました。
どちらも地元の家電量販店の新聞チラシですが、
左が夏休み前のもの。右が先日配られたもの。違いがわかりますか。
そうです。左はフルカラーですが、右は2色刷りです。
家電量販店のチラシはフルカラーというイメージだったので
これにはびっくりです。実は、調べて見るとA4サイズで500枚発注した場合
フルカラーでは約12,000円。しかし2色ずりでは2,500円と格安なのです。
不景気になると真っ先に抑えられるのが広告費。
もしかしたらコロナの影響を大きく受けているのかもしれません。
たかがチラシですが、社会が見える。
環境システム科ではこんなビジネスについても学習しています。
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