花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Are you ready

2021年09月14日 | 研究
いよいよ本日、土壌肥料学会の高校生発表会が開催されます。
コアタイムは授業後すぐ。本校からは近年、大活躍している果樹班から1チーム、
フローラハンターズからはなんと4チームも出場します。
大会は口頭発表だと思って最初は練習していましたが
最終的にはLINC Bizというアプリケーション上で
チャット形式で質疑応答をするスタイル。これは初めてです。
先週、まだ高校生部門は始まっていませんが
アップロードした発表データにもう質問が寄せられていました。
そこで担当した男子二人が先日、チャットで返信。
口頭での質疑応答も慣れていませんが、
どうやら文字にする方がもっと大変らしく、
二人でじっくり言葉を吟味しながら選んでいました。
ひとつふたつ返答するのにそんなに時間をかけていたら、
いつになっても終わらないよと早い対応を促しましたが、本音ではこれもOK。
自分の言葉できちんと説明しようとする姿勢は今までになかったもの。
微笑ましく思います。今日の午後は課題研究。
まだコアタイムには早いのですが、もう待ったなし。
おそらく早々にチャットが始まると思われます。
100%自力で勝負する初体験。頑張れフローラハンターズ!
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新旧融合

2021年09月14日 | 
これはいったい何でしょう。
今まで見かけるたびに紹介してきましたが
またまたこの怪しい食べ物を見つけてしまいました。
これは南部せんべい。青森県から岩手県の太平洋側にかけて
昔から作られる小麦のせんべいです。
せんべいの材料は米粉というのが日本の常識。
ところが低温多湿の偏東風「ヤマセ」の吹くこの地域では冷害が多発。
したがってお米があまり採れませんでした。
そのため寒さに強い麦や豆など雑穀の食文化が花開きます。
その独特な食のひとつがこの南部せんべいなのです。
ところがこのせんべい、2枚あわせになっているのが分かりますか。
そうです、赤飯を挟んでいるのです。
まるでせんべいのサンドウィッチ。お米の水分を吸って
せんべいがしんなりしているのが特徴です。
でも何のためにこんな不思議なものができたのでしょう。
おそらくこれは農作業の休憩に食べる軽食。つまり携行食です。
なんとせんべいは「食べられる容器」として利用されているのです。
食べるとなくなるんですから、なかなかのアイデアです。
しかしこの食べ方は比較的最近に生まれたものだと推測します。
なぜならかつて貴重だったお米はお盆や正月じゃないと食べなかったから。
野良仕事で食べるなど考えられません。
きっと品種改良や新しい栽培技術が開発され、
お米が採れるようになってから生まれたものだと思うのです。
雑穀という古い食文化とお米という新しい食文化の融合。
時代の狭間で生まれた先人の知恵ではないでしょうか。
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