花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

秋冷にエアコン

2021年09月19日 | 学校
学校に足場が組まれています。
耐震工事でもしているのでしょうか。
実はエアコンの取り付け。今まで青森県では予算の関係もあり
学校にエアコンなどありませんでした。
暑い中、農場で汗を流しているんだから大丈夫だろうと
思うかもしれませんが、さすがに30℃を超えると教室での授業は辛いもの。
したがってこれの光景は画期的で、とても嬉しいことなのです。
かつて北国の農業では加温や保温技術の研究が行えわれてきました。
しかし今は逆。温暖化による夏場の高温をいかにして乗り切るかが
重要な課題となってきました。南国原産のあのイネだって
関西では高温で白化するなどの障害が発生しています。
もちろん青森県でもリンゴが赤く着色しにくくなっています。
最近発表されるリンゴの新品種が黄色いのはこの着色問題があるからです。
特に温室は地獄。フローラの馴化温室はもちろん
水耕野菜栽培に取り組む環境システム科でも夏場は栽培休止。
人も作物も暑すぎて倒れてしまうからです。
温度差や風など自然エネルギーや気化熱を使って温室の気温を下げる
技術開発が望まれます。環境システム科の機械系の研究班の皆さん。
新しい研究テーマにしませんか。
さてこのエアコン工事。
試運転できるのは爽やかな秋風が冷たく感じる頃かもしれません。
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セサミストリート

2021年09月19日 | 
グリーンのモコモコがたくさん並んでいます。
まるでセサミストリートのキャラクターのようです。
この作物は青森県特産のナガイモ。
かつては全国一の生産量を誇っていましたが
現在は北海道に追い抜かれてしまいました。
とはいっても全国2位。至るところで目にすることができます。
青森県は農業県ですが、面白いことに
寒暖差の大きい日本海側の津軽地方はリンゴとお米の大産地。
そしてヤマセという低温多湿の偏東風が吹く太平洋側は
ニンニクやナガイモの産地と分かれています。
この地域が根菜類の産地になったのは地温。
いくら冷たい風が吹いても地温はほぼ一定だからです。
秋が深まると地上部は枯れ、キャラクターもブラウンに衣替え。
小さな実が無数に着きます。これがムカゴ。
ナガイモの赤ちゃんでもありますが、ムカゴご飯にもします。
市販品は高値です。しかし農家は種にする以外は全て廃棄。
こんなのにかまっていられないからです。
おそらく収穫作業をする農家の方にお話ししたら
いくらでも持っていけといってくれるかもしれません。
この廃棄物を無償で頂いて新たなビジネスに結びつけれないでしょうか。
次なるアイデアが湧いてきそうです。
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