花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Team Junkie

2021年09月07日 | 研究
長かった調査分析も終わり、データをまとめている環境班。
まとめ終わったものはメンバーによって、次々とコンクールに応募されていきます。
それぞれの机を巡回してみると、ある男子メンバーは科学研究発表会にエントリー、
また違う女子メンバーはビジネスプランの応募用紙を製作中。
さらに一発芸のアイデアコンテストに応募しようとしているメンバーもいます。
もちろんどれも内容は異なりますが、なかには原点が同じというものもあります。
例えば1学期に集めたデータのほとんどは
まもなく開催される2つの学会主催の発表会で披露されますが
その技術を使って新しいアイデア商品を考案することができます。
さらに技術を応用して新サービスというビジネス系に発展させることもできます。
夏休みはボランティアの視点から披露し受賞もしました。
つまり1学期に集めたお宝は「食材」。調理人であるメンバーによって
いろいろな味付けがされ料理が作られてきます。
大会で成果を上げるのはもちろん栄誉なことですが
みんなでワイワイと大きな夢を見ながら、
こんな応募作業に取り組んでいる時がそれ以上に楽しいもの。
もしかしたらチーム全員、チャレンジ中毒になったかもしれません。
ほとんどの大会のエントリーは今月いっぱい。
しばらくはこのような夢を追う作業が続きます。
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騙されないで

2021年09月07日 | 学校
鮮やかな青が美しいムラサキツユクサです。
日本中どこでも目にすることができる植物ですが
実はとんでもないペテン師なのです。それが雄しべ。
植物が昆虫を招いて受粉を手伝ってもらいますが
おびき寄せるのに用意するのがご馳走。つまり花粉です。
ミツバチなどの主食は糖分たっぷりのハチミツ、
おかずとしてミネラル豊富な花粉を食べています。
したがって美味しい料理を並べて昆虫を誘うのですが
花粉を大量に作るにはエネルギーが必要です。
そこで省力化したいムラサキツユクサはなんとダミーの花粉を作りました。
この花には飛び出た雄しべ(青丸)の他に、
花の中心部に違いところにも雄しべ(赤丸)があります。
ずいぶんと皿を並べたものです。
でも赤丸の雄しべは、なんとなく黄色が鮮やかすぎると思いませんか。
実はこれがダミー。食べられない食品サンプルです。
この巧妙な仕掛けに騙されて、まんまとミツバチはおびき寄せられてしまうのです。
でも驚く仕組みはまだあります。なんと開花してしばらくすると青丸の雄しべが
クルクルと花の中心部、つまり雌しべと一緒に巻き取られてしまうのです。
これは万が一、昆虫がこなく受粉できなかった場合、
自家受粉して子孫を残そうとする力づくの作戦。
食品サンプルまで並べた豪華な料理の無償提供、
さらにダメおしの自家受粉。ムラサキツユクサ はとんでもなく心配性です。
顕微鏡で覗くと赤丸と青丸の違いがはっきり分かるので
ぜひ自由研究で確かめてください。
さて地域の小中学生対象の名農主催のコンクール「アグリチャレンジ」。
締め切りは9月17日。要項はこちら。お待ちしています。
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