花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

行きたかったな北海道

2021年09月08日 | 研究
まもなく開催されるオンラインでの学会主催の発表会。
先週、大会プログラムが参加するメンバーたちに届きました。
学会名は日本土壌肥料学会。名農からは果樹班と環境班が挑戦します。
環境班は先代のチームフローラフォトニクスが
まだ草花班だった時から、何度か出場させていただいています。
忘れもしないのが2011年。東日本大震災の年、当時の3年生が
必死で開発したマイクロバブルを使った塩害土壌の再生技術を
筑波の国際会議場で初めて披露したのを覚えています。
自分たちが考案した技術が、なぜ効率的に除塩できるのかわからなかったフローラ。
披露というより教わりに出かけたというのが本当の出場理由です。
また草花班から環境班へと立ち位置を変えたフローラも水質浄化研究をこの大会で初披露。
そういえば昨年、世界チャンプになったとレジャーハンターズも2017年、
機能性集水システムを静岡大学で開催されたこの学会で発表し最優秀を受賞しています。
よく考えると2年生の発表会デビューはいつもこの大会。
今年のフローラハンターズもこの大会で研究成果を初披露することになります。
まさしく登竜門なのです。さてプログラムには北海道大会とあります。
本当なら酪農学園大学が会場となり開催されるかもしれなかったのです。
酪農学園大学のソフトクリームは絶品。食べたかったなあ。
先輩のバブルボーイズの片割れも現在2年生に在学中。会いたかったなあ。
でもコロナ禍、仕方がありません。果樹班は園芸科学科最後の3年生。
ともにチーム名農で精一杯トライしたいと思います。
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新カリキュラムは来春スタート

2021年09月08日 | 環境システム科
環境システム科の2年生が先週播種したハツカダイコン。
4日ほど経つとご覧のように発芽し始めました。
夏休み明けすぐに播種することも考えましたが、あえて1週間我慢。
なぜなら8月20日過ぎはまだ気温が28度ぐらいまで上がると予想したからです。
ハツカダイコンの発芽適温は10〜35℃。
したがって残暑でも芽は問題なく出てくるはずです。
ところが生育適温は15〜25℃と意外に低いのです。
せっかく発芽したハツカダイコンが気持ちよく生育してもらうためには
もう少し気温が下がってからと判断。
しかし授業があるのは週2回しかありません。
せっかく適温になってもその日が雨なら播種できません。
天気図とにらめっこしながら1週間の天気を予想しながらD-dayを設定。
そんな理由から1週間待って9月になる直前に播種したというわけです。
天候に影響を受ける農業では、天気図を読めるぐらいの
簡単な気象の知識は必要不可欠。
そのため、かつては「栽培環境」という科目があったものです。
ところが細分化された科目の見直しが行われ、
文科省の科目リストから消えましたが、
新学習指導要領では「栽培と環境」というよく似た名前で帰ってきました。
再び土壌、肥料、農薬、気象が重要な学習項目として注目されそうです。
当時と違うのは施設園芸、それも植物工場での環境制御も扱うところ。
環境システム科にはぴったりの科目なので採用が決まりました。
そんな新しい学習指導要領に基づいた新カリキュラムが始まるのは
令和4年度入学生から。来年の1年生からです。
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