花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

フルーツの里

2021年09月12日 | 
南部町は自他ともに認めるフルーツの里。
春から秋まで新鮮で美味しい果物が
まるでリレーでもしているかのように収穫されていきます。
サクランボ、ウメ、プルーン、モモ、ブドウなどいろいろ楽しめますが
現在はとうとう青森県の代名詞でもあるリンゴの収穫となっています。
今店頭に並んでいるのは、つがるなどの早生種。
すぐ果肉が柔なくなってしまいますが、もぎたては甘くて最高です。
そして10月に入るとシナノスィートやゴールド、
さらに11月になると王林や主力品種とふじへと移行していきます。
青森県のリンゴ産地といえば寒暖差の大きな津軽地方。
太平洋側ではヤマセが吹くため美味しいリンゴは採れません。
しかしこの南部町周辺は盆地のため、県南ながら最適な環境。
津軽地方に負けない美味しいリンゴが採れます。
地元の産直センターでは、これからいろいろなリンゴが並びます。
機会があったらぜひ立ち寄ってください。
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二匹目のドジョウ

2021年09月12日 | 研究
かわいい小型の水耕栽培装置を組み立てているのは
フローラハンターズの男子たち。彼らは水耕栽培装置の養液槽内で
超音波を発生させるとどうなるかという研究を5月から行ってきました。
その結果は予想以上。コマツナやレタスの機能性成分が増えたのです。
機能性成分とは酸化ストレスに対応するために植物が合成する
ポリフェノールやビタミン類などをいいます。
超音波がストレスとなったようでまんまと予想的中です。
またこの地域では認知度も高い「寒締め栽培」との違いと
その理由も合理的に説明できています。
ありそうでなかった超音波栽培。水耕栽培ならでの
付加価値栽培技術となりました。この結果は、来週火曜日に開催される
日本土壌肥料学会で披露されますが、皆さんの反応が楽しみです。
さてまもなく発表という彼らがまた超音波栽培に取り組もうとしています。
実はフローラハンターズの女子が栽培する装置を作ってあげているのです。
なぜなら女子メンバーは水質浄化など環境問題に真っ向勝負してきました。
環境班的にはど真ん中の研究なのですが、
農業高校生としては一度は植物の栽培試験をしてもらいたいもの。
そこで今度は違う作物で同様の効果が起きるか検証しながら
栽培に取り組んでもらうことになったのです。
とはいってももう9月中旬。10月も中旬を過ぎると寒くなります。
それまでに二匹目のドジョウは見つかるでしょうか。
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