花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

仕上げはラッカー

2020年09月28日 | 研究
先週、たくさん作った三和土のサンプルをシーラーに浸していたハンターズ。
1週間経ち、完全に乾燥したのでクリアラッカーをスプレーしています。
植物研究チームTEAM FLORA PHOTONICSをルーツに持つ彼らですが
環境システム科に移籍してもう6年。
最近はすっかり工業要素を持った環境班が板についてきました。
それと同時にメンバーの興味対象が植物と離れがちになってきました。
フローラなら常識として咲いている花の名前は
教えなくてもほぼ知っていましたが、最近のメンバーは無関心。
なぜなら彼らのほとんどの家は農家でなく、将来は工業系の技術者志望が多いのです。
農業高校の研究班としては少し寂しい気もします。
しかしこれからの世の中、農や工や商などの多分野を融合して
新しいものを創造していく人材が求められます。
環境システム科の工業分野に興味をもって入学した彼らに
農や植物を教えるのは非常に難しいものがありますが
将来、新しいものを生み出す要素になるかもしれないと信じて
今もフローラと同様の取り組みを続けています。
さてそんなハンターズのメンバーですが、何だかずいぶん厚塗りをしています。
これではせっかくの手触りが分からなくなってしまうかもしれません。
それもそのはず、担当したのは環境システム科の
工業類型ではなくビジネス類型のメンバー。
この手の実習はあまり経験がないのでちょっと失敗したようです。
明らかに人選ミス。でもこれも良い思い出。果たして世界でひとつだけの
どんなペーパーウエイトができるのか期待しましょう。
完成は来週の予定です。
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前衛アート

2020年09月27日 | 学校
これはクレマチスの実。なんとも奇妙な姿をしています。
蔓植物の女王と言われるように咲けば大輪で、
華麗なバラと組み合わせても引けをとらないため
イングリッシュガーデンには欠かせないクレマチスですが
このような前衛アートのような姿の実をつけることから
花が散った秋でも鑑賞できると人気です。
この実、ほおってくと白い毛が毛羽立ってきます。
そうなると種子も充実しているので播種できるそうです。
バラの育種にはハマって何年か取り組んだフローラですが
クレマチスでは採種したこともありません。
なぜならその年に播種したクレマチスが、発芽するのはなんと翌年の秋。
発芽に1年もかかるからです。
時間のかかるクリスマスローズでも播種してから
半年もすれば芽が出るのに、これは遅すぎ。
長期間管理しなければならないので、かなり難しそうです。
そんな理由からクレマチスの繁殖は主に挿し木。
開花後のツルを鉢に挿して増やすのが一般的です。
でもマニアは難しければ難しいほど、その工程を楽しみます。
全国にはたくさんのクレマチス愛好家がおられ
バラと同じように交配してはオリジナルの花を育種しているそうです。
我こそはと思う方、ぜひチャレンジしてください。
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RGBとCMYK

2020年09月27日 | その他
学校の換気扇です。
止まっている時は左のように白いのですが
動かすと右のようにファンにきれいな色がついて見えます。
その色はピンク、黄色も入ったような緑、そして緑の中に見える青。
つまりRGBです。この3色は写真だけでなく、肉眼ではっきり見えます。
どちらかといえば肉眼の方がきれいに見えます。
ディスプレイなら赤緑青の光の3原色を使って表現していますが
現実の光は3つではありません。
たくさんの波長の光が合成されたスペクトラム(スペクトル)です。
それがなぜこのように3色に分かれて見えるのでしょうか。
もしかしたら実は見えないけれど、
虹のようにたくさんの色に分かれているのかもしれません。
誰か謎解きして教えてください!
さて現在、世界グランプリの報告書を制作しているハンターズ。
今年はこれぞという場面の写真がないので
白黒にした発表風景の写真にスウェーデンイメージの半透明の青を乗せてみました。
これをダブルトーンといいますが、印刷の世界はRBGではなくCMYK。
シアン、マゼンタ、イエロー、そしてなぜか日本語のクロ。
RGBは3色混ぜると白になるように色を重ねてほど明るくなります。
ところがCMYKは重ねるほど暗くなっていきます。
そんな理由で制作しているパソコンの画面上ではきれいなのに
印刷すると途端に彩度が失われ黒っぽくなってしまいます。
頭のイメージを再現するのは本当に難しいもの。
そろそろ初校が届くはずです。
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白い玉

2020年09月26日 | 研究
ハンターズが持っている白い物体。
でもカイコの繭ではありません。
もちろんコットンボールでもありません。
これはフェルトボール。つまり絹でも綿でもなく羊毛です。
フェルトは羊毛を突いて作る手芸用品。
とはいってもハンターズがコロナで活動時間を持て余し
とうとう手芸を始めたわけではありません。
これはJr.の女子が研究で使うもの。
この他にも変なものをいろいろ集めています。
名農の研究活動は、りんご「ふじ」を扱っている果樹チーム以外は
どんなに頑張っても10月いっぱい。文化祭が終わるとそろそろ終了です。
なぜなら昔は文化祭の準備に当たっていると、よく初雪が降ってきたぐらい
11月になると急に寒くなってくるからです。
今は温暖化とはいいますが、今年は秋から
ラニーニャが現象が発生したといわれ厳冬になる可能性があります。
そんなこともあり、多くの研究班の残っている研究期間は約1ヶ月しかありません。
まもなく高校での研究生活が最後となるハンターズ。
研究をひきついでいる可愛いJr.たちには
思いついたら何でも挑戦してほしいとサポートを続けています。
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苔ガール

2020年09月26日 | その他
苔ガールという言葉があります。
苔を観察しては写真などを撮影し楽しむ人たちで、よく話題になります。
苔ガールの聖地といわれる場所が青森県にあります。
それが奥入瀬渓流。14kmもの長い長い渓流で
2013年に日本蘚苔類学会から 「日本の貴重なコケの森」に選定されています。
あたり一面手つかずの緑に覆われているので
湿度が保たれ、300種類以上の苔を見ることができるようです。
この奥入瀬渓流は十和田湖から流れ出ていますが
歩くなら下流から上流へ。この方が高い方から水が流れてくるので
渓流の段差を楽しめるからです。
春の新緑、夏の深い緑も素敵ですが、
何といっても一番人気は紅葉した秋の奥入瀬渓流。
国立公園ということもあり、あまり観光地化していないので
それはそれは言葉を失う絶景の連続です。
渓流に沿って赤や黄色の木々の中を歩いていくと
そこは十和田湖。そして八甲田へと紅葉は続きます。
すぐそばにこんな十和田八幡平国立公園があるのに
地元の人はいつでも行けると思っているのかあまり足を運びません。
今年はコロナの影響であまり観光客も少ないようなので
ぜひ機会があったら苔ガール、苔ボーイになってみてください。
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