花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

初期モデルと最終モデル

2022年01月29日 | 研究
これは2018年11月のTEAM FLORA PHOTONICS。
一人が前を向き、一人が後ろを向いています。
見て欲しいのは、このTシャツのデザイン。
フローラは2010年から毎年チームTシャツを製作していますが
なんと右側が2010年の記念すべき処女作、
左はフローラ最後となった2018年のモデルです。
初期モデルは控え目にチーム名が描かれていますが
こだわりはPHOTONICSの「I」の文字。LEDになっています。
また最終モデルは雫が印象的な国際大会バージョン。
この年、フローラは青少年の水の国際大会に日本代表として出場しましたが
このシャツはその記念で製作されたユニフォームなのです。
Tシャツを製作する一番の目的は、温室がむちゃくちゃ暑いこともありますが
モチベーションをあげ、一丸となって活動しようというメッセージもあります。
チームは昨年のTreasure Huntersを含め、3度国際大会に出場していますが
毎回その年のデザインは、この雫マークと決めているのです。
さて予定ではフローラハンターズの卒業をもって研究チームは解散。
したがって来春の2022年モデルが研究班最後のユニフォームとなる予定です。
どんなデザインになるのか楽しみです。
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静かな戦い

2022年01月28日 | 研究
環境省が毎年開催している全国の高校生の環境活動発表会。
今年で7年目となります。ありがたいことに環境研究班は
第1回目から参加する機会をいただき、今まで3回ぐらい全国大会に出場しています。
特に解散目前のFLORAが弟分であるBubble Boysを引き連れて
夜の東京で送別会を行なった2018年や初めて人前で発表することになり
足も声もがくがく震えていた2019年のTreasureHuntersなど
宿泊を伴う大会なのでさまざまなエピソードが生まれ、今も記憶に残っています。
しかし、この大会は各地区の予選会を勝ち抜いた代表2校だけが
全国大会に駒を進めることができるというハードルの高い大会。
例年ならば東北地方では仙台に10数校が集まり、予選会が開催されますが
昨年からコロナでこちらもオンライン大会になっています。
実は今年度の地区大会は昨年暮れにオンラインで開催され
なんとFLORA HUNTERSが東北の最優秀に輝き、
全国大会に出場することになりました。FLORAにとってこれは嬉しいことですが、
悲しいことに誰もこの快挙を知らないので話題にもなりません。
さて全国大会ですが、知らないうちにもう始まっているのです。
審査は面白く、大会サイトに予選を勝ち進んだ全16校の活動が動画で紹介されていますが
出場校のみなさんが優れた活動に投票するというスタイルです。
出場校以外の方は大会後じゃないと閲覧も投票もできないので、
盛り上がっているのは当事者だけ。静かに戦いが進んでいます。
投票の締め切りは今月いっぱい。フローラは先日の課題研究で時間を作り投票しました。
コロナでダイナミックな活動がまったくできない今年の環境班ですが、
全国の仲間の活動報告はとても参考になりました。
結果は2月上旬。これまたオンラインで行われます。
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兵どもが夢の跡

2022年01月28日 | 学校
職員室の窓下は細長い庭になっています。
庭の名前は「望岳の庭」。緑化日本一を記念して命名されました。
その中のある樹木の根元にはご覧のようなある草花が植えられています。
名前はヘレボルス。クリスマスローズという愛称をもつ寒さに強い宿根草です。
とはいっても、どう見ても元気に見えません。
これには理由があります。ここに植えられているヘレボルスは
オリエンタリスという系統で開花するのは春。
青森の露地だったら4月の開花になります。
この系統の愛称はレテンローズ。
クリスマスローズと呼ばれる原種ニゲルとは違う種類ですが
レテンローズは知名度が低いため、日本ではクリスマスローズと呼ばれています。
さてこのクリスマスローズガーデンの製作者は
2017年に卒業したTEAM FLORA PHOTONICSのメンバー。
チームは2018年で解散が決まっていたので、
彼らは今まで育ててきたクリスマスローズをここに植えようと
学校に秘密裏に企て、まんまと成功させた愉快犯的作品なのです。
クリスマスローズは、は種から開花まで3年もかかります。
このクリスマスローズはTEAM FLORA PHOTONICSが
園芸科学科草花班時代になんと種子から育てました。
しかし育ての親であるTEAM FLORA PHOTONICSは2018年をもって解散、
実家である園芸科学科も2022年3月をもって閉科。
とうとうひとりぼっちになってしまいます。
4月になって、このクリスマスローズガーデンに花が咲いたら
きっと園芸科学科を懐かしく思い出してほしいものです。
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LED貸し出します

2022年01月27日 | 研究
これは2010年5月頃の初代TEAM FLORA PHOTONICS。
前年の2009年に草花とLEDを組み合わせた研究班を結成したところ
ビギナーズラックでさまざまな大会で入賞。
学会の高校生発表でも数あるSSHを抑え、最優秀を2度も受賞しました。
そんな大活躍が認められ2009年3月、臭くて真っ暗で使っていない豚舎から
馴化温室を使える権利をいただきました。いきなりの飛び級です。
そこで名称も草花班からTEAM FLORA PHOTONICSにかえ
張り切って乗り込みましたが、LEDを照射するという環境は整っていません。
もちろん予算は微々たるもの。当時、きちんと波長が明記してあるLEDはとても高価。
1個5000円ぐらいもする青色LEDライトを購入したらもう残っていません。
しかしこのままでは前に進めないので、出張や遠征で東京に行った際に、
秋葉原で安いものを見つけてきたものです。
これはそんなライトを温室に取り付けている初代メンバー。
みんな春から悪戦苦闘した結果、ライトが灯ったのはGW明け。
おそらくこの写真はそんな頃だと思います。
現在のフローラは当時から大きくかわり草花班から環境班になりました。
したがってLEDを使う研究は激減しており、
数年前に初代メンバーが作った照明の配線も取り外され当時の面影はありません。
でも温室の引き出しには、当時使った山ほどのLEDライト。
みんなまだ使えるので、LEDを使った研究をする研究班があったら
ぜひお声がけしてください。
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残念

2022年01月27日 | 学校
大寒も過ぎ、まもなく2月。
冬から春へと季節が変わる節分も近づいてきました。
さて2月1日はお隣の国でいう春節。旧暦の1月1日です。
ではこの日の空にはどんな月がかかっていると思いますか。
実は新月。月のない真っ暗な夜となります。
旧暦は月齢を基準にして作られた暦。
したがって1日は新月、15日はほぼ満月となるのです。
先人は今日が何日なのか聞いただけで月の姿もわかっていたのです。
また1月15日は小正月。今年も新暦の15日に、その年の豊作を祈願するなど
農業に関連した行事が各地で行われました。
では旧暦の小正月はいつでしょう。それは2022年の新暦でいえば
ちょうど1ヶ月遅れの2月15日となります。
もちろん旧暦の小正月で豊作の行事を行う地域もあります。
この南部町もそう。みなさんご存知の「えんぶり」がそれにあたります。
神様の前で田植えなどの農作業を真似た踊りを披露することで
今年の豊作や厄除けを祈願する伝統行事です。
しかし悲しいことに南部町の今年のえんぶりはコロナで中止。
えんぶりはかわいい子供たちの舞いが人気です。
コロナの禍を遠ざけるよう舞ってほしかったのですが
こればかりはしかたがありません。残念!
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