花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

会いたかった

2023年06月23日 | 研究
5月中旬に自作の栽培装置に作物を植え付けた男子メンバー。
他のみんなが水質分析など毎回忙しく活動しているのに
彼の作物は芽がいっこうに出てこないのでいつもサポートばかり。
だんだん不安になってきた頃だと思いますが、先日は慣行区から、
そしてその数日後には2つある試験区のひとつから芽が出てきました。
さて出てきた芽の形状からなんという作物かわかりますか。
答えはナガイモ。彼は爪の大きさぐらいのムカゴを植えていたのです。
場所は馴化温室内。雨が降らないので自動かん水装置を取り付け
さらに気温が上がらないよう側窓と天窓を全開し、換気扇も回しています。
その甲斐あって芽が出てきたんですね。それにしても1ヶ月かかりました。
お疲れ様ですといいたいところですが、実験は今始まったばかり。
収穫の秋までちゃんと育ってくれるか、またまた心配の日々が続きます。
彼の企みは目に見えない装置の中にあります。
こちらは後日紹介しますのでどうぞお楽しみに。
なお今日は課題研究ですが、農ク県大会の閉会式を全校生徒で
オンラインで視聴予定。こちらも楽しみです。
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おじゃまします

2023年06月22日 | 環境システム科
久しぶりにやってきた生物工学研究室。
名農の中で最も実験室らしい施設で
生物工学研究班の本拠地となっています。
昨年はFLORA HUNTERSが水の国際大会に出場するため
この実験室に入り浸りとなり、気がつくと半年以上も占拠してしまいました。
大会が終わった昨年の秋、きれいに片付けで土肥室に戻りましたが
本当にお世話になりました。さて今年はどうでしょう。
実はTEAM AQUAの男子メンバーが、またまた生物工学実験室の
定温器の中に実験サンプルを並べています。
容器の中に入っているのは収穫した水草。
乾物重を測定した後、粉末にして肥料にしようとしているのです。
でも安心してください。今回は1週間と短期利用。
決して占拠などしませんのでお許しください。
さて実験室では生物工学研究班が新プロジェクトを立ち上げたといいます。
情報では海洋微生物。ちょっと楽しみです。
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お久しぶりです

2023年06月22日 | 環境システム科
FLORAの本拠地である馴化温室前の広場で懐かしいものと出会いました。
それがこのピンクのサンパチェンス。
FLORAがサンパチェンスと出会ったのは2013年頃。
開花期の長い優れた草花という特徴のほかに
気孔がとても多いことから二酸化炭素吸収など
環境浄化にも利用できると話題となっていたからです。
当時のTEAM FLORA PHOTONICSは、このサンパチェンスに
植物ホルモン調整剤を散布したり、鉢中に菌根菌を植え付けたり
さらに鉢底に人工イクラの技術で硝化菌を固定したビーズを搭載するなどして
浄化能力をさらに高め、地域の公園の池などを数年間に渡り浄化していました。
名付けて「BIO-ENGINE」。園芸科学科在籍終期から
環境システム科に移籍した初期にかけて大活躍した研究活動でした。
そのBIO-ENGINEを製作していたのが、まさにこの場所。
サカタのタネさんの全面協力で、毎年ここに30鉢以上の大鉢が並んだものです。
こちらのサンパチェンスは、同じ環境システム科の草花研究班が育てているもの。
工夫した手前の試験区の成長が良いことがわかります。
さて今日は柏木農業高校で農業クラブ青森県大会が開催され、
この成果も披露されるそうです。久しぶりの本格開催。楽しんできてください。
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わんこそば

2023年06月21日 | 環境システム科
これはFLORAが長年水質分析に使っている簡易の吸光度計。
1台でさまざま測定できる少し大きな装置を1台、
その他に、特定の成分に特化した装置を5台所有しています。
最初に購入したのは大きな装置。まるで博打をするかのように
当時、貯金していた副賞をすべて投資して手に入れたのを覚えています。
しかしそのおかげで実験結果を科学的に分析することが可能になり
評価される機会がグッと増えてきました。
ところがより本格的な研究になればなるほど
みんなが使いたくなるので順番待ちが発生。1台では足りなくなりました。
そんなことから少しずつ買い足して現在の数になったというわけです。
さて今年のTEAM AQUAは、その名の通り水を扱う研究が多いため
毎時間この装置が動いています。意外に困るのは試薬。
各自たくさんの区を持っているので、あっという間になくなるのです。
まるでフードファイターがわんこそばを食べているかのよう。
あと1ヶ月、切らさないようとにかく投資しています。
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夏を乗り越える方法

2023年06月21日 | 環境システム科
こちらは今はなきTEAM FLORA PHOTONICSが
解散間際に職員室の窓下に作ったクリスマスローズガーデン。
今年も4月に立派な花を咲かせてくれました。
今はご覧の通り、結実した種子が地面に落ちた直後のようで、
うまくいけば数年後、新しい株がまた生まれてくるはずです。
親がなくてもちゃんと育つんですね。
さて21日は夏至。これからどんどん暑くなるので
冷涼な気候を好むクリスマスローズにとっては受難の日々が続きます。
クリスマスローズを植え付ける場所は、夏は木陰になり
春先は太陽が差し込む落葉樹の下が適しているといいます。
FLORAのクリスマスローズガーデンは名久井岳を望む校舎の南側。
ちゃんと木の下に作られていますが、それでも太陽が直撃します。
でも大丈夫。ここは先生方の駐車場でもあるため、
自動車が直射日光を遮ってくれるのです。
里に降りてきたクリスマスローズが過酷な夏を乗り越える現代的な方法。
涼しくなる秋までしばし休眠に入ります。
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