東濃IFR

ACARS,グライダー、航空機

隣県応援(2023年5月3日 その2)

2023年07月09日 22時09分54秒 | 航空機
富山空港に戻るとそこには伊勢湾ヘリポートの主、MNさんが到着していた。
毎度のことながら旦那さんに送り込まれ、旦那さんは離脱して市内観光へ。
しかし顔色が悪くいつもの覇気がない。
聞くと高速で移動して来たようだが東海北陸道の高低差に体がついてこれず何度も休憩して来たそうな。
「何でbatilsさん、そんなにぴんぴんしてるんですか。岐阜県内であんなに高低差あるなんて岐阜は嫌です!」
いや、それ言われても困りますが(笑)
三半規管、耳抜きは得意な方だし、でないとグライダーなんて乗れないし。
しばらく話していてようやく落ち着いたのか、いつもの調子に戻り一安心。
昨年の近畿ブロックの際に会っているだろうけど師匠を紹介。
今後とも良しなに。


11:00 新潟海保の機体がルートプルーピングで富山大附属病院場外を確認中。


11:03 定期便の降り。もうほとんど撮る気無し。


 朝、職員が2,3人しか来なかった富山県警に動きが出る。
 続々と職員が車でやって来て隊舎へと入って行く。
 要請でもあったかな?



11:36 JA6517が戻って来た。これで休憩かな。


立山連峰もよく見える。


 このまま1回も定期便を撮らずに帰るのもな~と思いつつ師匠とMNさんを見る。
 師匠は「おっし、じゃあ行くか~」と真横ポイントへと車を走らせてくれる。



空港施設でこいのぼり。吹き流しにしては大きな(笑)


来た、とカメラを構えたところを撮られていた(MNさん提供)


普段E175サイズしか撮ってないからB38が大きく見える。


11:57 エアボーン。この先の北陸道神通川橋梁には有名な「航空機通過 わき見注意!」の看板がある。


 防災航空隊のある側のエプロンに戻ると県警関係者がだいぶ来ているみたい。
 こりゃ飛ぶかな。



12:10 JA3921 Cessna172P 個人  太平洋側から寿司でも食べに来た?


 そして県警格納庫の扉が開く。
 やはり出動要請があったのだろう。
 訓練ではなく実働である気配が伝わって来る。



12:14 トーイングされて


メインロータークリア。


12:15 トラクターからトーバーを外して


12:16 機体前輪についていたトーバーを外してトラクターにつけて格納。


12:18 定期便が着陸?あとあと!


12:20 NO.1エンジンスタート。


JA139T AW139 富山県警「つるぎ」  OK


12:22 NO.2エンジンスタート。


12:23 整備士が外観チェック。おっと、これ以上はここでは危険。


で撮影場所を移動するところをこれまた激写されていた(笑)


 AW139のダウンウォッシュ特性を考えると近くでなければ大丈夫、と言えない。
 それを熟知している者は普段の1.5倍のマージンは取る。
 初めて来たMNさんだが、三重防災がAW139だからその辺りは体に叩き込まれているのだろう。
 しっかりと距離を取っていた。
 心配なのは愛知から来た方だったが、こちらは自分達に合わせて動いていたので大丈夫。



12:25 離陸クリアランスが出る。


12:26 そのまま上昇して


12:27 右旋回しつつさらに上昇。


12:29 さらに上昇して立山連峰より南へ。これは岐阜の案件かな?


 岐阜は県警がダウン中なので隣県応援を要請することがある。
 岐阜の場合は防災と県警の線引きが最初に要請者が電話したのが消防か警察かだけでなく、
 要救助者のいる場所の標高によって決まる。
 岐阜は防災2機、県警1機の3機体制だが、標高2500mを越える場合は県警でのミッションとなる。
 防災の1号機はBK117C-2で3000m級の山々で活動するには少々厳しい。
 安全を考えると防災3号機、県警機のBell412EPになるが、
 防災はジャンダルムでの事故以来2500mの縛りが設けられた。
 県警機が耐空検査中は防災の機体を使って県警職員がミッションを行う。
 じゃあその逆は?というと「できない」
 県警機は警察庁からの貸与品扱いなので警察職員以外が使うわけにはいかないそうだ。
 しかし防災は県購入の機体で、警察職員は県職員だから使用可能ということになる。


 次の日の新聞を見たら予想通り岐阜からの要請で救助を行ったそうだ。
 隣県応援、ありがとうございます。


続きます。
コメント
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