東濃IFR

ACARS,グライダー、航空機

第二の人生(2023年5月31日その1)

2023年07月29日 23時55分04秒 | 航空機
今や人生85年と言っても過言ではない今の日本。
定年延長、再雇用、高齢者雇用支援等、昔なら60歳引退と言われていたのが噓のようだ。

ヘリコプターも設計寿命があり、おおよそ20~30年と言われている。
しかしそれは飛行時間や離着陸回数で変わるので本当に「おおよそ」である。
民間機は飛ばさなければ金が稼げないのでどれだけ地上にいる時間を少なくするか、が問題となる。
しかし官公庁機は訓練以外は飛ばない方がいい。
そして20年を過ぎた頃、次の機体の選定・導入となり古い機体は売却される。
日本の官公庁で使用していた機体は素晴らしく程度がいいため海外に高く買われる。
外国に行って日本と同じように森林火災対応に使用されたり人員輸送等に、第二の人生を歩む。

そんな中にカナダに売却される機体はいつも動向が注視される。
改造を行う会社が買い取り完全オーバーホールを行い、場合によっては改修を行う。
そしてこれを売りに出すのだ。

前置きが長くなったけど、今日はそのような人生(?)を送った機体のうち1機の話しです。


昨年末にちらっと聞いていた新しい場外での仕事。
その場所特定に難儀したが結果的に10年近く前に目星をつけていた場所で行われていると知る。
病院がてら場外の様子を確認しようと、えいやと向かう。


あれ?機体がいた(笑)


 自分に気がついたクルーの皆さん、指差して笑うのやめて(笑)
 今日はよろしくお願いします。

 こちらも久しぶりになる営業さんとご挨拶。
 清内路の作業以来ですね、と笑いあう。

 今日の作業は生コン打設。
 思ったより作業は進んでいるようだ。



8:56 生コン車待ち。


 作業開始は9時を予定。
 生コン車が到着と同時にエンジンをかける予定だ。
 ピューマだと大体1時間で燃料600Lを消費する。
 単純に計算すれば1分で10L…これを高いとみるか安いとみるか。
 ちなみに、超大型ラフタークレーン1基が一日ウン千万と聞いたことがある。



9:58 生コン車到着。NO.1エンジンスタート。


回して~


9:00 NO.2スタート。


9:02 各部チェックよし。始業点検項目もチェックしていく。


9:05 準備よし。


上がれ~


ゆっくりと上昇して


今日は湿度が高いので普通の離陸でベーパーが出る。これは期待できそう。


まずは今日の作業場所の確認へ。


 この機体が離れている間に生コンをバケットへと充填する。
 入れる量は慎重に調整する。



9:09 戻って来て


アプローチ。


フックを確保。


ワイヤーをフックにかけたらゆっくり上昇して地切り…OK


9:11 1回約2トンだ。


9:13 近い!もう戻って来た。


機体が近い!小石が飛んでくる(笑)


真下に入ればそれほどでもないのがヘリ。


OK!テンション~  このときが一番ダウンウオッシュが来る。


上昇して向きを変えて現場へと向かう。


ここだよ~


さて、この機体他の物輸するピューマと外観上の大きな違いが。


フックをかけ替えて


OK。


 場外が狭いので撮影場所も狭い。
 立入制限エリアには絶対入らないよう気を付ける。



空バケットを置いてワイヤーを切り離したら


すぐ隣に移動してワイヤーをかけて


テンション~


 この機体は元海上保安庁の機体。
 アメリカ、カナダを旅して帰って来て再就職したわけだ。
 海上保安庁機の名残でスポンソンという胴体横の出っ張り部分が大きい。
 タイヤ格納だけならここまで大きくなくてもいいが、着水時を考慮してのことだろう。

 

この時の撮影で生コンがレンズにヒットする。カバーレンズつけててよかった。


これ以上、雲底下がらないで~


ちゃんと下がって撮ってます。


続きます。
コメント (2)
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