南海電鉄を代表する列車と言えばその斬新なスタイルとブルーメタリックのインパクトで
ラピート(50000系)を挙げる人が多いと思いますが、私的には高野線のクイーンと言われる
30000系を挙げたいと思います。
先代の20000系デラックスズームカーの流麗かつ個性的なスタイルからシンプルで端正なデザインと
なりましたが、赤と白のカラーリングがとても似合うと思います。
PENTAX K-r+SIGMA APO 50-500 F4.5-6.3 DG OS HSM
マニュアル 1/500sec f7.1 ISO800 (140mm)
有名な撮影ポイントの曲線区間を行く30000系“こうや”です。
曲線区間の撮影で通常4両編成だと絵にならない事が多いのですが、急曲線と急勾配の多い
高野線だとその心配はしなくて済みそうです。
車体の回りに新緑が欲しいのでロケハンを兼ねて極楽橋方面へ移動です。
PENTAX K-r+SIGMA APO 50-500 F4.5-6.3 DG OS HSM
マニュアル 1/320sec f8 ISO640 (290mm)
50‰の急勾配を上りきり、紀伊神谷駅へ進入する30000系“こうや”です。
山岳路線である高野線の乗り入れに対応する為、車体は17mの長さですがそれでも目一杯、編成をくねらせて
走行しています。レールと車輪から発するきしり音が山間に響いて列車がやって来るのが分かります。
このカットを撮影した後、高野山へ向かいましたが天気予報が大当たり。
バケツをひっくり返した様な激しい土砂降りの大雨となりました。
PENTAX K-r+SIGMA APO 50-500 F4.5-6.3 DG OS HSM
マニュアル 1/400sec f7.1 ISO1000 (140mm)
大雨から逃げる様に高野山から下山し橋本方面へ移動。
その後、小降りになった雨も何とか上がり撮影続行出来そうだったので、最後に紀ノ川を渡る30000系を狙いました。
曇り空の下、普通はパッとしない感じになる事が多いのですが赤白のカラーはバッチリ映えました。
今回は生憎の天気でしたが次回は晴天下での“こうや”撮影をしたいですね。
緑の額縁がこの鉄道の風情を表現していますね。
雨降りは残念でしたが、それが空気を洗ってくれたのでしょう。
生憎の天気でしたが曇り空の下でもこうや号と新緑の組み合わせは
私にとって満足行くものとなりました。
もちろん晴れの写真にもチャレンジしたいと思っています。
デラックスズームカーの伝統を引き継いだ30000系は正に特急の品格を
保った魅力的な電車です。
この撮影時、そんな思いが有りましたのである意味気合が入っていました。
新型サザンの登場で高野線特急の今後はひょっとして貫通型車両が
主力となるのではという思いも有りますが個人的には流麗な非貫通型先頭車を持つ
車両を将来の高野線新型車両として投入して欲しいと思います。