今年は本当に暑い夏ですね。
お盆も過ぎて、本来なら“残暑お見舞い申し上げます”なんて時期ですが
まだまだ盛夏真っ盛りと言えそうな気温と好天が続いています。
そんな暑い夏の日、四国は琴平で見た風景です。
Panasonic LUMIX DMC-FZ200
Avモード f4 1/500sec ISO100 (62mm)
讃岐財田に到着した琴平発阿波池田行きの普通列車。
用いられているのは1000形気動車、21m級の大型車体ですが単行運行です。
キハ54形の方がこの1000形よりももう少しだけ渋い味を感じさせるのですが
非電化区間の気動車と言うだけでローカルムードに見合った役者と言えそうです。
Panasonic LUMIX DMC-FZ200
Avモード f4 1/640sec ISO100 (39mm)
夏休み、お盆休みの最中という事も有り僅か1両の車内は満員です。
土讃線の琴平から先は特急主体のダイヤで普通列車は1~2時間に1本という状況ですが
閑散期にはそんな列車本数でも車内はガラガラというのも決して珍しい事も無く
高速道路網の整備と自家用車の普及が進んだ今、こんな現状は寂しい限りです。
場所は移り金刀比羅宮(こんぴらさん)の玄関口となる琴平駅。
1日に数本は岡山からこの琴平や観音寺までの普通列車が運行されており
JR西日本の115系近郊型電車が乗り入れていますが何と!あの湘南色編成が琴平駅のホームへ登場です。
Panasonic LUMIX DMC-FZ200
Avモード f2.8 1/1000sec ISO100 +0.3EV (23mm)
後で調べて分かったのですが岡山・広島地区の末期色と呼ばれる黄色単色115系編成と共にこの湘南色編成も
四国乗り入れを果たしているそうです。
旧型の証?の湘南色編成を喜ぶのは鉄チャンと呼ばれるマニアだけかも知れませんが
国鉄時代の塗色を継承していると言うのはある意味貴重な存在と言えると思います。
そんな思いで湘南色の編成を眺めていると遠くで涼しげな音が鳴っています。
『風鈴』の音です。
その音の方へ進むと願い事が書き込まれた短冊がぶら下がった風鈴が風に吹かれて
涼しげな音色を響かせていました。
Panasonic LUMIX DMC-FZ200
Avモード f3.5 1/160sec ISO100 +1.0EV (23mm)
35℃を越える猛暑日なんですが天真爛漫な子供の願い事が書き込まれた短冊を見ながら
涼しげな風鈴の音を聞いていると不思議と暑さを忘れていました。
ローカル駅には今もこんなひと時が有るのだと改めて気付きました。
これはたまらんです。
きっと僕なら電動車に乗って録音しますね。
それにしても爽快な風鈴の風景ですね。
猛暑を忘れる鈴の音が聞こえてきそうです。
「鈴の音」で涼感を得るなんて、やっぱり自分は日本人なんだと思いました。
気温は変わらないのですがあの音を聞くだけで体感温度が下がるのって
不思議なものです。