ワタナベ酒店

さぬき高松にある地酒地焼酎専門店、渡辺酒店のブログです。
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日本酒オタクの会~焼酎編

2010-02-15 10:30:11 | その他

日本酒とお料理のマリアージュ!!

とても奥が深く、追求はエンドレス。

しかし、日本酒とお料理のマリアージュを一度体験すると、なんともいえない贅沢感と感動を覚え、確実に日本酒にもお料理にも興味を持たれた方は多いはずです。

そして、その感動をもとに様々なお酒(日本酒以外のお酒)と、お料理とのマリアージュを試してみたくなることでしょう。

・・・・・・・

 

・・・ということで、今回は焼酎ブームで私たちの身近になった、本格焼酎とお料理との食べ合わせ会を、日本酒オタクの会でやってまいりましたので、リポートいたしま~す(^^)v

今回は、高松市磨屋町(リーガホテルゼスト高松東側)の穂酒 遊心庵 さんです☆

まずは、焼酎6種類(写真左から米・麦・黒糖・粕取り・泡盛・芋の順番)の写真をパシャリ☆      ↓↓↓

 遊心庵の庵主山中さん(写真左の方)から今回の焼酎とお料理の献立を紹介してもらいました。

焼酎は前日に前割りをして、すべてアルコール度数15度台まで加水したものを用意。ひとつのお料理につき常温と湯銭にして温めたものを出していただきます。

まずはじめのお料理は

◎うに・モッツァレッラチーズ・そら豆・金時人参・菜の花の前菜

ほとんど味付けがされていなくて、素材の旨みを重視するため、マスタードドレッシングのみの味付け。 

焼酎は米焼酎「武者返し」で合わします。

全体的にどの食材も相性がよかったのですが、特にうにとの相性が良いです!うにの甘みと武者返しの落ち着いた図太い香りが絡み合う!!

山中さん曰く、青い野菜は、米か粕取りか泡盛以外は合わないそうです。

さすが、ライスパワー!!

 

続いての食材は・・・

◎山芋のおやき・アオサ

山芋は(じねんじょ・やまといも・やまのいも)の三種類。中には豚ミンチがミックスされており、山中さん曰く「麦飯のイメージで仕立てた」とのこと。

そして、もちろん焼酎は麦焼酎!銘柄は「確蔵」。2005年製造の焼酎古酒のマイルドで麦の香ばしい香りと、食材の持つ旨みを合わせる!!

麦飯の麦を、麦焼酎に当てはめて、とろろと青のりをのせて食べるイメージをしてみると納得!!

アオサはちなみに、エクストラ・バージン・オリーブオイルで艶・香りをつけています。

ぅぅう~ん!!最高~!!湯煎して温かい確蔵麦焼酎と合う!合う!

 

◎鮪づけと穴子・茗荷・黒糖ポン酢あえ

鮪は冷たく、穴子は温かく・・・

両者とも軽くまわりを炙っています。

とくに穴子と黒糖焼酎「朝日 」は相性抜群!!香ばしい炙り香と黒糖焼酎のスモーキーな甘みがマリア~ジュ☆・・・これは皆さん覚えておいてください♪

 

◎〆関鯖(左は皮を炙ったもの・右はそのまま)・酒粕醤油

鯖は黒酢で〆る。タレは大吟醸粕を醤油で溶いたもの。

焼酎は粕取り焼酎「おおち」

とにかく、この〆鯖!!やられました!!オタクの会みんな大絶賛!!

とどめは、この酒粕醤油!!これにつけて食べて、美味しくないわけがない(笑)!!

本日二回目のマリアージュで~す!!

 

 

◎大根とせせり・筍の炊き合わせ 

調味料はハッカク・ハナ山椒・醤油・味醂・など

これは山中さん曰く「沖縄のソーキソバをイメージしました」とのこと。

それを泡盛 春雨ゴールドで合わすんだから、凄いセンスです!!

 

春雨はこんなまぁるいグラスについで頂きました!!芳醇なビターチョコレートのような香りが華開きます。器・グラスも超大事っす☆

 

◎牛肉ゴマ焼き・サツマイモソース

牛肉にはほとんど味付けしていません。ゴマの風味と、サツマイモソースの甘みだけが味付けです。

焼酎はさつま寿(芋)で合わします。ほくほくとした芋の風味と食材の芋の甘味がマッチします。焼酎自体は、味はなく、香り(原料成分の甘い香り)が食材の甘み(旨み)とくっつき、旨甘くなるらしいです。奥深い・・・

 

最後のデザート・・・

◎バウンドケーキ 

このバウンドケーキにはなんと、杏・マンゴー・イチゴ・パイナップル・バナナ・イチジク・トマト・クコ・ハッカク・ウイキョー・ナツメグ・コリアンダ・ブラックペッパー・カルダモン・クローブ・クミンの16種が入っているらしいです。聞いたことない名前がいっぱいです(汗)!!

バウンドケーキにあわすお酒は・・・

中国のマオタイ酒  ↓↓↓

ここで中国酒が出てくるとは!!

原料はコーリャン、作り方は分かりません。。

熟成されているためか、とても50度以上あるアルコール度数とは思えないほどやわらかく、香ばしいです。

 

そして私が勝手に当日持込みした、刀スピリッツ(梅の実を再発酵させてグラッパ蒸留器で蒸留したもの)をあけてもらい・・

突然にもかかわらず、即席で山中さんがカッテージチーズと梅ジャムのデザートを作ってくださいました。↓↓↓ 

刀スピリットとバッチリ合いました☆

 

この後、50年もののラム酒と、最後は醸造酒で〆ましょう!と言うことで、清酒十四代の双虹(そうこう)を頂きました!

 

ナンなんでしょう!この会は(笑)!?

遊心庵さんは、お料理とお酒の成分を理論的に詳しく勉強されていて、なおかつ独特のセンスで、考えもつかなかったような組み合わせを提供されています。

何より感動するのは、難しく説明するのではなく、誰にでも分かりやすい表現の仕方で伝えるので、私たちは納得してしまうのです!!

今回の会で、焼酎とお料理のマリアージュはもちろんのこと、お客さんを納得させる 対話力を学び、とても充実した興奮するオタクの会となりました!

 

遊心庵の山中さん、楓さん、私たちのわがままから企画した、焼酎マリアージュ会にこころよく引き受けて頂き、すばらしい感動を与えて頂き、本当にありがとうございました!

 

*今回の会は、事前に打ち合わせ予約をして開催されました。

 



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