「夏越し酒」と「ひやおろし」
◎夏越し酒とひやおろしの違い (ワタナベ酒店版)
どちらの蔵元さんでも一緒だと存じますが、初夏から夏にかけて「よく冷えた低アルコールの生酒」のご案内、夏が過ぎ秋風が吹き始める頃 秋上がりのお酒「ひやおろし」をご案内しております。
ここ数年来、猛暑、酷暑と夏が一段と暑く、その後の残暑も厳しい日々のなか、燗をも楽しめる味ののった「ひやおろし」を飲むには、無理があるように思えてなりません。その上、年々各蔵からの、「ひやおろし」の発売が早くなってきており、蔵の想いと飲み手の想いが離れているように感じておりました。
当店では、日本人の繊細な四季を愉しむ心、待ちわび、そして過ぎゆく季節をなごりおしむ。そんな季節を愛でるお酒のご案内を心がけていきたいと考えています。
そこで、「ひやおろし」のご案内は10月1日よりのご案内とし、暑さの残る、立秋から9月末までを、涼を感じつつ夏のなごりを楽しむお酒として「夏越し酒(なごしざけ)」をご案内しております。
当店でコンセプトにピッタリ合う厳選したお酒を、蔵元様のご了解のもと栓貼りに「涼風 夏越し酒」のシールを付けて、販売しております。是非、まだまだ暑さが残る季節ではございますが、涼やかなお酒でお愉しみ頂ければと願っております。
◎「夏越し酒」は、いわゆる涼やかなお酒で、春から夏に向かって愉しむ低アルコールの生酒とは一線を画す生詰め等の火入れ酒。冷やして飲んでうまいお酒、オンザロックやシャリシャリの氷に注いで飲む事も楽しめるお酒と考えております。
◎「ひやおろし」は、春にできた新酒を貯蔵前に火入れを行い蔵内で夏を越し、秋になって味ののってきたお酒で、基本的に燗も楽しめるお酒。