あも&サチアキの交換日記

どうやら交換日記が続いているようです(祝何年目?

「人のセックスを笑うな」という本と映画があったよね

2019-07-24 | from:sachiaki
その昔、山崎ナオコーラさんの著で「人のセックスを笑うな」という作品がありましたが、
皆さん覚えてらっしゃいますか?
あの頃の永作博美さんは可愛すぎて、
おいおい、たしかにその作品の中の主人公であるユリさんの年齢とは合ってるだろうけど、
そんだけ可愛かったら作品のイメージとかけ離れやしてないか?
なんてことを思ったsachiakiです。

実際は映画の予告を見ただけで、本を読んだので、
イメージは永作さんで刷り込まれてしまったけれど、
作中にある中年女性ボディの描写が来るたびに ??? なんて頭が混乱しましたw

それはさておいて、なんでそんな古い映画の話をしているかといえば、
最近、いや日本の笑いがそういうものだったのかもしれないけれど、
人様の生活を暴いて笑うというものが多く、
さも泥臭いものがダサいと言わんばかりの揚げ足取りばかり。
そのせいで熱情や生活的な泥臭さが急速に失われてしまったように感じていました。
昔は笑われようとそれでも這い上がれば勝てる舞台があったけれど、
今はその舞台に立つにはパイがいっぱいいっぱいになり、
しかばねと化すばかり。
自分を切り売りして笑いを取ろうとするにもより過激化しなければ勝ち上がれない。
品位はますます下がり、それを当たり前に捉えることで常態化していく。

常態化すれば一般の人のことまでおちょくりだす。
どんなミスだって面白くいじったほうが勝ちなのだから、
いじられてチャラにされたい人以外にもその行為は疑問もなく及ばされていく。

あのなぁ、"人のセックスを笑うな"よ。
どんだけダサくてもなんでも真剣なんだよ。
"ひとのセックスを笑うな"というのはもちろん比喩だよ。
テスト勉強の為に汗水垂らしているおかしな勉強法だって、その人が真剣なら笑っちゃダメなんだよ。
笑ってあげて楽にする方法もあるし、
本人が笑ってもらうために何かすることはあるけれど、
基本的に人を笑うってのはどこまで綺麗に描こうとも、どこかブラックなもんなんだよ。
そういう意識を忘れちゃダメだ。

だから、この間炎上芸としてやっていたセクハラのヤツとか、
あんなんどう考えたってやっちゃダメなの。
それを笑えるのが最高にクールと言うには
全ての人が腕力でも実力でも殴り返せるカウンターを持っていることが条件なの。
誰もがそんな強くないよ。

私は弱い人が弱いままでいようとするのもどうかと思うけれど、
それでも強い人が弱い人を笑ったり強さを期待するのは間違っていると思ってるよ。

もうクールに構えてるご時世じゃないよ。
情熱に火をつけてくれるダサい人を大事にしよう。
コメント
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