医者は、
病む「臓器」ではなく、
病んでいる「人」を診るのだから、
人間に深い興味と関心、
難しくいえば、
「愛」がなければ、
臨床医はつとまらない。
~ウィリアム・オスラー(医学者・内科医)☆★☆名言~
《 人生を色鮮やかに生きるための105の言葉 》
【日野原重明(医師)「日野原重明の世界」より】抜粋
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《 解説 》
日野原先生は戦後まもなく、
オスラーの著書に感銘を受け、
彼を生涯の師としました。
医学教育を教室でなく、
病床で行うといった臨床重視の発想など、
先生の考え方にはオスラーからの影響が色濃くみられます。
医の「アート」とは、
先生の解説に基づけば、
「技、つまり患者への接し方や、会話の仕方、
患者の人間性に深く触れること」です。
患者の身体だけでなく、
内面も十分に理解し、
一人ひとりに適した対応をすることが、
医療には求められ、
医療がただの科学であってはならない、
というのです。