なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

なかなかたどり着かないことがあるものだ

2024-03-23 | 雪の山
安瀬山に行こうと思って濃昼参道入口に行った。
でも、雪がない。

100mくらい上がればありそうだが、ぐちゃぐちゃをスキー靴で歩くのも忍びないので転進。

近いから別狩岳(南)に行こうと思った。
最初に考えたルートで当別川を渡ろうとしたが、橋がこんなの。

これは渡れない。
一度スキー靴で上がってみたけど揺れがひどい。

あきらめようと思いながら少し車を進めると別の橋が見えた。

これなら渡れる。
やったーと思いながらルートを確認。
行けそうだ。
むしろこっちの方が近い。
という訳でスタート。
まず、前衛峰の586mを目指す。

平らで快適な湿地のような場所を抜けると針葉樹林。
そして樹林を抜けると、586mが見えた。

下からも見えていたが、近づくととてもいい斜面が広がっている。

標高差300mをまっすぐ登っていく。

下りが楽しみだ。

前衛峰の眺めが素晴らしい。
間近に神威尻やピンネを眺め、札幌、積丹方面から雄冬方面もばっちり見える。
そしてピークを捉える。

稜線細いな、とは思っていたがあまり気にせず歩を進める。
なかなかの難所に見える。

この写真の向こう、最低コルの部分が大変だった。
地図では平たいが、実際は細くてモコモコしている。
両側とも切り立っていて南面はクラスト気味。
しょうがないので20mほどシートラして越えたが、振り向いて考えた。

これ、雪が緩んだらやばいのではないか…
今の硬さでも足元が若干崩れそう。
滑れば100mは止まらないだろう。
迂回方法も考えたが、今日は単独だし夕方早い時間に宴会を控えている。
ピッケルは車に置いてきた。
やめとこう…、安全敗退決定。

戻るとき一度足元が崩れそうになった。
あぶない、あぶない。

時間に余裕ができたので、前衛峰でゆっくり食事。

春のにおいを感じながら、よい眺めのもとで食べるものは何でもうまい。

さて、お楽しみタイム。
標高差300を場所を選びながら滑る。

とてもいい。

いろいろたどり着かない日だったが、春山気分は満喫。
酒がうまいに違いない。