なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

そろそろちゃんと滑りたいのに…

2025-01-18 | 
The dayと言えそうな今日、またもやヤブ山を彷徨ってしまった。
一人の時用に誰も行きたがらなさそうな場所をいくつか選定してある。
点名「薄別」854mもその一つ。
天気よさそうだからちゃんと滑れる羊蹄とか、喜茂別山とか漁岳とかも頭をよぎったが、未知の場所が一度頭に浮かぶと離れない。
「薄別」だけでつまらなかったら困るので、丹沢山からつなぐといいかな、と考えてしまった。

スタート地点から点名「庚申草」を臨む。
あいつの薄別川向きの斜面も探索してみたい。

林道をたどる。
この傾斜の林道ならいつものウロウロ板でシールがいらない。
詰めていけば、薄別に向かう稜線を通るので、都合がよい。
予想に反して積雪が薄く、最初は安心してラッセルをこなしていた。
ところが、足を進めた後、荷重するたびに「ムニュ」と2段階で沈むラッセルが、じわじわ体力を奪っていく。
800mを越えると、「ムニュ」が、「ムニュ~」に変わる。
そのムニュ~に嫌気がさして来た頃、林道が荒れてきた。
「なんか辛いなあ。」と嘆きながら進むと、
林道崩壊地点に出て、ドキドキする。

雪が崩れ落ちてもいいように、立ち木を掴みながら5mを越えた。
立ち木がなかったら、かなり上を回っただろう。
振り返ると札幌岳が美しく輝いていて、ホッとする。

「ムニュ~」に体力を奪われるので、ペースを上げれない。
疲れ果て始めた頃に、よい場所に出たので大休止。
1月の無意根山をチラチラ眺めながら、カップ麺タイム。
丹沢山まで600mほどの場所だったので、空荷でアタックしてくる。
ここは2度目。
前は中岳に行く途中に通過しただけで、その時は名前を知らなかった。
ピークとも思っていなかった。
でも、これで今シーズン初の1000m越え。
そろそろ、ヤブにも飽きてきた。

登りできれいな地形を見付けておいたので、そこを楽しむ。
がんばって3ターンで終わり。
今日の快適斜面はここだけ。

ここから薄別までの稜線は、ただのヤブ。
ムニュ~は続いているし深くなっている。
眺めもないのでちっとも楽しくない。
ピークもヤブ。
看板には驚きました。
ここにいるかねえ。

あとは、適当に下るだけ。
方向を見定めて、できるだけゴール近くに出たいと思った。
ぴったりでしたね。
いいとこに出た。

ペースが上がらず、ムニュ~ラッセルのせいでだいぶ疲れた。
行動時間も7時間を少し越えた。
天気が悪ければやめていたと思う。
でも、未知の探索はしなければ気が済まないので、はっきりと、もう行かないと思えるのはよかった。
静寂の森の中で、1日中鳥の声を聞きながら過ごせたのもよかった。